天界
「我は天使の神、天神【ランマン】! 汝罪人を裁く者なり!」
いかにもーな、髭のおじいちゃんがルージュを見下しいきなり語る。
「我は天使の神、天神【ランマン】! 汝罪人を裁く者なり!」
いかにもーな、髭のおじいちゃんがルージュを見下しいきなり語る。
「汝、ルージュ・ウェルビーは沢山の生命の危機をもたらした! よって、地獄行きを命ず!」
「ちょっと待ちなさいよ! 突っ込みどこが多過ぎて大変だわ。まず、私、死んでないじゃないの! こうして生きているわ!」
「愚かなり! ならば汝がいるここは何処かわかるのか?」
「う……」
「よって、汝を地獄行きに……」
「待った! 確かにここはどこだかわからないわ。いいわ、死んだとしましょう! でも天国とか地獄とか信じてないから! あるなら両方ちょっと旅行させてよ! だいたいなんであなたに、あなたの裁量でどっちか決められなきゃならないのよ!」
「我は(以下略)」
と、話をループすること三度目。
「えーい! 面倒くさーい! 汝、好きにせよ! もう帰る!」
と、キレて天神は消えた。ルージュは改めて周りを見渡す。まず、足元、ふわふわして雲のようだ。次に広がるその雲の大平野。つまり、何もない!
「どうしましょ」
とりあえずルージュは歩を進めた。小一時間後。
「疲れたー、やーすもっ」
ふわり。何かが背中に当たるがやはり雲のような大地は柔らかい。疲れてルージュは眠りにつく。
「この子どこの子?」
「天使の輪がないわ」
「じゃあ、地獄から?」
「起こしましょ!」
ツンツン、むぎゅ、ぺんぺん
「ん、もう! なによ!」
「起きたわ」
「あなた誰?」
「あんた達こそ誰よ! ってあれ?二人も飛べるの?」
ルージュの目の前にいたのは二人の子供。羽が生えていかにも天使なのだが?
「私は【ユリエル】」
「【アリエル】よ」
「あ、私はルージュ、ルージュ・ウェルビー」
なんだか、結婚式の親類顔合わせのようなやり取りになった。
「あれ?あなたたち、その羽と輪は?」
だからね! 天使なのさ! 天使の輪に羽、定番でしょうが! と、思いますが、ルージュの時代には神などの存在はなく科学こそが宗教みたいなとのだったのだ。
「あなたこそ輪は?」
「死んだら輪がつくわよ?」
まるで双子のようにステレオで喋る天使ちゃん。
「死んだらって、私生きてるじゃない(笑)」
ルージュはやっと気づく。
「あれ?バスタオル君、いや、ウンディーネや、皆は?建物は?……まさか?」
「そうよ」
「あなた、死んだの」
ルージュはやっと気づく。
「あれ?バスタオル君、いや、ウンディーネや、皆は?建物は?……まさか?」
「そうよ」
「あなた、死んだの」




