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夢の宴  作者: naomitiara-tica
14/20

修学旅行

この作品は、全て妄想であり、創作です。

私達2学年のイベントの一つ。修学旅行があった。場所は京都奈良とお決まりコースだったが。



私は皮肉な運命を感じたが、一彦と同じクラスだった去年にはT高祭も旅行も無く、今年悠介と同じクラスな時に、大きなイベントが2つだよなって。



一彦が一緒だったらいろいろ思い出の写真も撮れたしみんな協力してくれただろうになぁ。

しかも、修学旅行の班はクジ引きで担任が決めたが、私と悠介は一緒の班だった。まさか陰で抱きしめられたりないよね?



現実問題として、修学旅行は毎年、誰かが何かをやらかすとかで、引率の先生達はピリ付いていた。中学生じゃないのになぁ。

でも、だからこそ大人達を悩ます事件が勃発したとか。



もう、先輩達頼むよー。

私達の学年は大人しいんだからね?

でも、由利子みたいな大人の女もいる訳だしな。



私など、違うクラスに彼氏がいるってだけで、担任まで、ー今年は数学担当の優しいおじさん先生だー

『菅田、修学旅行に他のクラスの男子んとこに遊びに行っては駄目だかんな?大人しくしてろ?』

と、授業中にみんなの前で釘を刺され、みんな大爆笑する。先生、ひどいよぉ。



私は思わず悠介をチラ見するが、知らん顔してみんなと笑っている。妙に大人で不気味だ。



それでも多少の心配のあった修学旅行は楽しかった。

特に、各班で決めた自由行動って時、それぞれの性格が出て笑えた。

ファッションも、普段からの私服に加えて、其々がオシャレをして来て、目も楽しかった。親も大変だよね?本来の高校生なら制服着せとけばいいんだから。



私の班は誰が決めたわけじゃ無く自然に悠介を中心に話しが進んだ。悠介が京都市内の地図を見ながら緻密に計画を立てる。

私が反発する。他の子が別の意見を言う。そこで一斉にみんなが意見を言う。ワチャワチャ〜

でも、最終的に悠介がしめて纏める。

その繰り返しだった。



夜は女子トークも、担任にたかり、ラーメンを奢らせるのもあったのだが、とにかく昼間の自由行動の討議で疲れてしまい、私はすぐにバタンキューだった。

申し訳ないが、一彦に会いに行くどころじゃなかった。



悠介には自分を好きになれとか、特に迫られもしなかった。

でも、私が残したトコロテンを悠介が平気で食べたのには驚いた。私もちょっと辞めなさいよ?と怒ったし、みんなが爆笑したので、気まずくはならなかったが....



そんなこんなで旅行を機に、確かに私と悠介の間に今まで貼ってあった薄い紙が、何枚か剥がれた。



私は自分でも驚いたが、悠介と話してると、自分が頼っているを感じていた。

一彦とは同等って感じがするが、悠介には私はひどい言葉を言ったり、拗ねたり。つまり甘えているのだった。



私はそんな自分が許せなくて、何かあるとますます悠介に当たってしまうのだった。

修学旅行で、すっかり仲が縮まった悠介と菅田。一彦、大丈夫?

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