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夢の宴  作者: naomitiara-tica
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憧れの高校に入学する

この作品は全て、妄想であり、創作です。

私は田舎ではあるが私の地区一番の進学校 T高に合格し、ちょっと浮かれていた。



もともとは男子校だったのが10年ぐらい前から女子先輩達が入学許可されてから男女共学になった。文武両道をモラルにしている、そこに通っていると聞けばどの親も自慢する典型的な良い子ちゃん学校であった。



親が転勤族で、中学時代は勉強の進み具合に苦労した。ので、自分で勉強する癖がついており地味にチマチマ勉強をしていた結果、なんとなく中学3年生ではこれといった苦労することもなく、先生の勧めるとおりに自宅からバスで15分ぐらいの男女共学のその高校に無事進学出来た。

塾はもちろん家庭教師もつけず、私の親は楽だったんじゃないかしら?(笑)



1学年450人のうち女子が90人。当時、私達の住んでる市の市立高校で唯一、私服を許されており、バスや電車で15~18歳の他校生が大勢居る中、私達T高生が私服でしゃなっと歩いているとこれまたとんでも無く目立ったものだ。



だいたい想像付くと思うが、T高の生徒はいわゆるガリ勉が多い。同じ市内のM高は女子高で美人の質が高いと評判であり、T高の女子はみんなメガネと参考書でドブスばかりだという評判だった。果たして、私達が入学した時、回りを見渡しても確かに言われても仕方がない残念な容姿の女子ばかりに見えた。最初は。



が、環境とは恐ろしいものだ。

男女のいるところに必ず恋の噂有りと言う事で、毎月のテストに合わせて緊張した2ヶ月を過ぎた6月頃から、同じ学年でも目立つ男子、女子、が、大きな顔をし始め、上級生がナンパに来たりした。



1学年450人のうち女子90人の10クラス。つまりは一クラス女子は9人だ。いつまでたってもオカッパメガネの人もいたが、ほぼ9割ぐらいの女子は私服での通学が慣れはじめるとあっという間に垢抜け始めた。さすがにあの時代、学校で化粧をする子はいなかったが・・・もちろんプライベートではしてる子は沢山いた。



私もご多聞に漏れず最初はどれだけ勉強が付いていけるのか、置いていかれないのか、そんなことばっかり気になったのに、学校生活に慣れるに連れ、今度はクラスメートの男子が気になるようになって来た。



そう、今でも思い出せるぐらい純粋に彼に恋をした。



私達はともに16歳。これから先、人生につまづいたり、挫折したりなんてことが待ち受けてるなんて事、微塵も考えず、未来は明るかった。何にでもなれるような気がしていた。怖いものはテストの順位だけだった。



テストの点数で悩むなんて、今思うと、神様のプレゼントしてくれた時間だったのにね!


憧れの高校に入学した私。素敵な生活が待っているといいね!

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