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夢幻世界  作者: してっつー
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日常

ピピピピピピピピ。

 3月。春が近いというのに衰えるということを知らない寒気が身に沁みる。あまりの寒さに身震いする。

 ずれた毛布を片手で自分に被せ、毛布の中で寒さを耐えしのぐために小動物のように体を縮こませる。

 自分の体温と息が毛布の中にこもり、幾分か寒さは和らいだ。

 その僅かな温かさをいつまでも感じていたかったが、さっきから隣のピーピー喚き散らす目覚まし時計が五月蝿く、停止スイッチのある頭を怒り任せに思い切り叩く。

 しかし、スイッチは上手く押せず、まだ鳴り続けている。叩いた自分の手が痛い。苦痛に悶え、手探りでスイッチを探し、ようやく音がとまる。二度寝しようと思ったが昨日は「サザ○さん」を見たことを思い出し憂鬱になる。世の学生と社会人をどん底に陥れる「サ○エさん現象」である。

 それよりも重大なことを直ぐに思い出す。自分はあのふざけた場所から戻って来れたかどうかだ。

 確かめるべく、おそるおそる目を開ける。戻って来ておいてくれよ・・・!!

 

 「空が蒼い・・・」


 なんて冗談。

 いつもダラダラと時間を浪費する場所。床には脱ぎっぱなしにされた衣服が散らかり、机には処分予定のプリントや教科書が散乱している。今にでもあの忌まわしき生命体Gが出るのではないかと危惧している。

 まさしく、ここは俺の部屋だった。

 結局、さっきのはいつの間にか異世界に飛ばされちゃった☆テヘということでもなく、ただの夢落ちという面白くもなんともない結果だったようだ。

 一番望んだ結果ではあるのけど。

 俺は夢の中で寝るという阿呆らしいが結果的に正しい行動をした自分に対して惜しみ無い称賛を送った。

凄いぞ、おれ。

 鏡に向かってどや顔を決めた後、疲労感がドッと寄せてくる。疲れをとるための睡眠なのに余計疲れてどうすんだよ・・・。と小さな声で愚痴が零れる。

 しかし、さっき見た夢は何だったんだろう。妙に痛みがリアルに感じたけど。深く考えると、あの夢が本物だったときの嫌な未来に背筋がゾクゾクッとする。怖い未来しか考えられない。

 意識を別の話題に変えようとすると、下のほうが少し湿っていることに気づく。

 「・・・。」

 無言になる。まさか、この年になってまでするとは。いや、ただ中の湿気高いだけだ。ほら、布団は無傷!別に漏らしたわけじゃない。断じてない!

 時計を確認するとそろそろ支度をし始めなければならないと間に合わない時間になっていた。

「やべっ」

 慌ててベッドから降り、急いで支度を始める。

 30分とかからず直ぐに終わり、「行ってきます」と言ってから家を出る。

 今日もまた同じことを繰り返しだ。

 もちろん、下着は替えた。

駄文の書きすぎで本編に入れてません(´・ω・`)

次回、次回こそ本編に入ります!たぶん・・・。

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