生きていたらきっといいことがある。
いつか作りたい動画の内容的な何かです。
昔 獣がいた
人の体に
獣の手足
青い髪の
忌み子
彼女には友達がいなかった
友達がほしかった
誰も好いてくれないけど
友達がほしい
彼女はそう思った
それでも彼女は一人ぼっちのまま
ボロボロでさまよい続けた
トモダチ
カゾク
ホシイナァ…
ダッテワタシニハ
ナニモナインダモノ
生まれてしまった
どうして
私何にも悪いことなんてしてないのに
彼女は子供を見つけた
私と同じくらいの年の子だ
怖がらせないようにしなきゃ
友達に…なれるかな?
笑えるかな?
一緒に遊んでくれるかな?
ねぇ、遊ぼう?
おずおずと声をかけた
子供は喜んで彼女を迎えた
遊び相手がいなかったから
だから、親に言ってしまった
僕のお友達だよ
その時の彼女の表情
子供は忘れられない
絶望した表情
蒼白の顔
獣の手は
子供を傷つけなかった
人間の手と同じように
握るだけ
彼女は手を振り払って駆け出した
人間が怖くて仕方がないのと
子供に裏切られたと思ったから
友達になれると思ったのに
彼女は追われた
森を駆け抜けるうち聞こえたのは
子供の引き止める声
謝る声
ごめんね
一緒に遊ぼうよ
友達になろうよ
その声に彼女は振り向き
足を止め微笑んで、
銃声に倒れた
駆け寄った子供をそっと抱き寄せて
彼女は血を吐きながら
ささやくように言った
君は悪くないよ
私が悪いの
獣だから
人間とは一緒にいられないの
一人なの
誰もそばにはいない
近づいちゃいけない
傷つけてしまうから…
獣の胸をえぐり貫いた
鉛玉
赤く濡れたそれは草の上に転がり
獣の血が草を染めていく
彼女は子供に尋ねた
ねえ…私…今、笑えてる?
笑うって事…分からないままだった
それでも
笑っていられるよう
生きてきたの……
頷いた子供の腕の中で
獣は静かに息を引き取った
ぬくもりの中で
そして子供は
獣を殺した者を許さなかった
獣の髪を身にまとい
獣の腕で命を奪いつくした
そして後には
何も残らなかった……
泣いてもよかったんだよ
最期まで強がる君は
とても辛そうだったから
もっと早く気づいてあげればよかった
生きていればいいことがあるよって
言ってあげればよかった
もう遅すぎるけど
ごめんね
許してなんて言えないや
これが俺の罪だから
だから君の腕と
君の髪をまとって
俺は生きるよ
君と一緒に
ずっと一緒さ
動画を浴びるように見る生活を続けた結果がこれです。
とうとう動画にまで手を出そうとしています。
なにぶん素人なので、内容についての意見、批評、質問や「こうするといいんじゃないだろうか」や「この内容ならこの音楽がいいよ」みたいな助言などもお願いします。
その前に何十枚も絵を描けるだろうか……という不安はあるんですが。
頑張って夏までにできたらいいなとも思っています。