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森とドラゴンと仲間たち  作者: Mr.村人A
5/18

第3話 それは突然に…

~前回のあらすじ~


(岩石ドラゴン)

くっ…!やるじゃないか…!

このまま攻撃を続ければ…

我は消え失せてたものを…グハ!!!!


(草ドラゴン)

いいえ…命までは奪いません…

その代わり別の場所で生きてください


と草ドラゴンは岩石ドラゴンに情けをかけた。


岩石ドラゴンは悔しい限りの表情で

何処かへ飛び去っていったのであった。

岩石のドラゴンを草ドラゴンが退け

難を逃れた毒ドラゴンは自身の毒で

回復を行っていた…。


岩石ドラゴンの攻撃の凄まじさもあり

回復に遅れが生じて毒ドラゴンは焦りを感じていた…。


(毒ドラゴン)

グ…早く…早く…回復せねば

日が暮れてしまうと言うのに…!


草ドラゴンは気持ちを察知して遠くから

声を掛けるのであった。


(草ドラゴン)

毒ドラゴンさん…日が暮れたら

私が周囲を警戒しますので

どうか落ち着いて回復を行って下さい…


だが草ドラゴンの言葉は

まるで自身が早く闘いに

参加していればという後悔の念

さえ感じる声だった…。


(毒ドラゴン)

そう気を負うでない…

私が弱かっただけなのだ…


では周囲の警戒は任せ

我は一眠りさせて貰おう…


そう言って毒ドラゴンは眠りに入った


毒ドラゴンが眠りについて数時間後の事

遠くからの叫び声や雄叫びが身体に伝わり

毒ドラゴンは静かに眼を覚ました。


(毒ドラゴン)

今の叫びや雄叫びは一体…

何が起こってるというのだ…


(草ドラゴン)

どうやら目的地の方から聞こえてきてますね…


なんと草ドラゴンと毒ドラゴンの向かう目的地とは

それは花ドラゴンの住み家であり花や薬草を育成を

している場所の事だ。


(毒ドラゴン)

マズイな…急がなくては…


毒ドラゴンは完全では無いものの

立ち上がり草ドラゴンと一緒に

目的地へ歩みを始めた。


道中で幾度も座り込みもしたが

ようやく目的地へ辿り着き

その眼に映る光景を唖然と見ていた。


(毒ドラゴン)

一体此処で何があったのだ!?

何故に花が薬草が無いのだ!?

まて花ドラゴンは何処だ!?


辺り一面は焦げ嵐が吹き荒れたかの

如くに散乱もしていた…。


(草ドラゴン)

なんてこと…間に合わなかったのかしら…!


悔しさに胸を打ち引き裂かれそうに

草ドラゴンと毒ドラゴンはなった。


でも草ドラゴンと毒ドラゴンは

諦められなかった…。


此処まで苦難を乗り越え

辿り着いたからこそだ。


更に奥地へ進むと…

きゃあーーー!!!助けてーーーー!!!


何処かで聞いた覚えのある声が

聞こえ慌てて駆け付けると

そこには…なんと!


(火ドラゴン)

さぁ薬草を全部渡しな!

まぁ渡さないと言うならば

更に焼け野にするまでよ!!


(花ドラゴン)

お願いです!それだけはご勘弁を!!


そこに何とか間に合った

草ドラゴンと毒ドラゴンが

火ドラゴンへ問い掛ける


(草ドラゴン)

火ドラゴンさん、この酷い有り様は

あなたの仕業なの?


火ドラゴンは頷き悪気すらない

雰囲気を漂わせてる。


(毒ドラゴン)

火ドラゴンよ我は花ドラゴンに

用を頼まれ我が目的もあり来たのだが

もしや荒らしてる輩とはオマエの事か?


毒ドラゴンは怒りを殺しつつ

火ドラゴンへ問い掛ける。


(火ドラゴン)

仕方が無かろう?

コヤツ花ドラゴンが我等の申し出を断るからだ。


毒ドラゴンは遂に我慢が出来なくなった。

火ドラゴン貴様ぁー!!!!


(火ドラゴン)

ほほう…我と闘うとでも言うのか?

その傷付いた身体で敵うとでも

まさか思ってなかろうな!


果敢にも毒ドラゴンは自身の毒を

纏い火ドラゴンへ毒を浴びせようとした!


(火ドラゴン)

なんのこれしきの事で!!


火ドラゴンは勢いの強い火を放った

それは身体を焼き付くす程の威力だ。


(毒ドラゴン)

グッ…!!

だが…まだだ!


毒ドラゴンが火ドラゴンの隙を見て

攻撃を仕掛けようとしたその時!

風の刃と竜巻が毒ドラゴンを斬り込む


(毒ドラゴン)

な…そんなバカなぁ…!!

グハァ!!


そう火ドラゴンは風ドラゴンと

結託していたのだ。

技のコラボレーションもピカイチ

らしいのだ。


(毒ドラゴン)

ちくしょう…勝ち目がない…

どうすれば…どうすれば…!!


毒ドラゴンは追い詰められ

微かな希望を胸に決断を下した!


(毒ドラゴン)

済まない草ドラゴンよ…

どうも我は身が持たぬようだ…

ガハッ!!!!グフッ!!

良く聞くのだ!我が奴らの攻撃の盾に成る!

だから早く逃げるんだ!


草ドラゴンは泣き叫んだ…


(草ドラゴン)

いやだぁー!!ずっと…ずっと…一緒に…

一緒に…居て欲しいよー!!


草ドラゴンは毒ドラゴンとの旅路で

毒ドラゴンへ心を開き毒ドラゴンと

居ることに安心感さえ感じていたのだ。


(毒ドラゴン)

早…く…逃げ…ろ…


トドメとも言える合わせ技が

毒ドラゴンを斬り込み燃やし尽くす!


(毒ドラゴン)

・・・・・・・・・


いやぁーーーー!!!っと

草ドラゴンが尋常じゃない程に泣き叫んだ

その時!内に秘めていた力が解放された!!


それでも火ドラゴンと風ドラゴンの

合わせ技は草ドラゴンを痛め付ける


(草ドラゴン)

こんな…所で…私は負けたくない!


草ドラゴンの想いが通じたのか

それはよくは分からないのだが

水ドラゴンが現れたのだった。


(水ドラゴン)

我はずっとそなたの近くで

水に姿を隠して居たのだ。

加勢できなかったのは毒ドラゴンと

敵対してたからなのだ…すまない。


水ドラゴンは先ず謝りだした。

草ドラゴンの近場に居たにも関わらず

まさか敵対してた者がここまで善者だったと

知ることも出来ず理解する事さえも遅かったと…。


一通り謝りきったのか次は

火ドラゴン達へ向き直った。


(水ドラゴン)

さぁ!火ドラゴンよ覚悟するが良い

私に御主の技は通用せぬぞ!

風ドラゴンよ御主もぞ!


そう言って水の力を草ドラゴンと

自身に纏い連携攻撃を行うのであった!


(火ドラゴン)

くっ!!これでは此方が不利か!!


(草ドラゴン)

逃がすかぁー!!!


解き放たれし草ドラゴンの蕀の触手が

火ドラゴンの身体を貫いた!!


そこを見逃す程甘くない

水ドラゴンが更なる追い討ちで

相手の火の力を無力化させる!!


そして遂に火ドラゴンは倒れ伏せ…

最期は水ドラゴンの手により葬られた!!


残す相手は風ドラゴン1龍と

思いきや風ドラゴンはいつの間にか

立ち去っていた…。


草ドラゴンは毒ドラゴンが心配で

見渡すが何処にも姿すら見当たらず

焼け焦げた地面の跡がそこに居た証だと

気付き泣き崩れた……。


花ドラゴンは約束を果たすべく

護り抜いていた薬草をカゴ沢山に入れ

水ドラゴンへ預け何処かへ向かって行った…。


草ドラゴンはそれから数日もの間

水ドラゴンが幾度も慰めるも

心の隙間を埋める事は出来ず

水ドラゴンは出来る限り傍に

居ることしか出来なかった。


それから更に数日後のお話は

第4話で話すことにしよう…。

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