第2話 旅路の果てに
~前回のあらすじ~
(草ドラゴン)
確かに近ければそうかも知れません…
ですが少し距離を取りつつ付いていけば
大丈夫だと思いますので!
どうか私も連れて行って下さい!!
(毒ドラゴン)
そこまで願うのであれば致し方がない。
では行くとしようか!
草ドラゴンと毒ドラゴンは
この後に待ち受ける難関を
今は知る由も無かった。
果たして行き先に待ち受ける難関とは…
【森とドラゴンと仲間たち】
第2話 旅路の果てに…
毒と草の両ドラゴンは結構な距離を
歩み進めていた…。
(草ドラゴン)
はぁ…はぁ…そろそろ休憩を
しませんか?
草ドラゴンは、かなり疲れ気味に
そう言った。
(毒ドラゴン)
まぁ急いでも、ろくな事は無いからな
よし!休むとしようか!
毒ドラゴンは余裕を持て余していたが
草ドラゴンを労った。
休憩をする2種のドラゴンに
急いで歩み寄る花に似た者が
現れ突然2種のドラゴンへ話し掛けた
(花?)
突然すみません!!…はぁはぁ…
私たちの住まう場所に現れた者が
周囲を滅茶苦茶に…!!
それを急に言われた
毒ドラゴンと草ドラゴンは
顔を見合せてから応えた
(毒ドラゴン)
お主もドラゴンの様だが何故ゆえに
立ち向かわないのだ?
(花ドラゴン)
私の種族は花や薬草等を見守り
育成の手伝いが主な役割で相手を
退ける力は備わって無いのです…
(草ドラゴン)
毒ドラゴンさん聞きましたか?
薬草が手に入るかも知れません!
助けに向かってみませんか?
毒ドラゴンは草ドラゴンに
そう言われると確かになっと
頷き了承するのであった。
(花ドラゴン)
有り難うございます!
御礼は致しますので
是非お願いします!!
と花ドラゴンは告げて
また走り去って行くのであった。
毒ドラゴンと草ドラゴンが
更に歩みを進めた頃の事
周囲の景色が急に岩肌に変わった。
えっ!?何事!?っと草ドラゴンは
驚きを隠せない様子であたふたしてる
まさに次の瞬間だった
突然大地が物凄い力で
揺れ動いたのだ!!
(毒ドラゴン)
うお!?どういう事だ!?
(??????)
此処から先には行かさないぜ!
(毒ドラゴン)
卑怯な!姿を現せ!
(??????)
その勢いや良し!
後悔するなよ?
そう謎の者が言葉を放った後に
現れた者それは…
(岩石ドラゴン)
さぁ闘いの宴でも始めようじゃないか!
(毒ドラゴン)
なんてこった!コイツには
我が毒は効かないぞ!
そう…岩石に毒が効くはずもない
何せ岩石なのだから…
毒ドラゴンは早くも捨て身を覚悟していた
しかしその時!
(草ドラゴン)
私に任せて貰えますでしょうか?
今まで闘いに身を投じてない
草ドラゴンが前に出た!
(草ドラゴン)
さぁ!私が相手に成ります
掛かってきなさい!
そう言ってる間にも
毒ドラゴンは岩石ドラゴンの
猛攻撃を受け続けている。
(毒ドラゴン)
グハ!!
ガハッ!!!!
なんて重い攻撃なんだ…!!
(岩石ドラゴン)
ははは!だから言っただろ?
後悔するなよ?と…な!!
(毒ドラゴン)
グアァアァ!!!!
毒ドラゴンは既に気合いだけで
倒れまいと踏ん張り続けている。
岩石ドラゴンが草ドラゴンを
睨み付け一度高く笑って襲いかかった。
(岩石ドラゴン)
次はオメェの番だな!
我に闘いを挑んだ事を後悔すると良いわ!
岩石ドラゴンは持ち前の強固な身体を活かし猛烈な勢いで
草ドラゴンへ突撃と爪による攻撃を仕掛けた!
(草ドラゴン)
くう…っ!!
こ…この程度の攻撃で…
負けて…負けて堪るもんですかー!!
(岩石ドラゴン)
お前ごときに我が負けるとでも?
笑わせるな!
(草ドラゴン)
やってみなきゃ分からないでしょ!
そう草ドラゴンが言い放ち
岩石ドラゴンの体当たりを素早く見切り
蕀の触手を使い空へ持ち上げ出来る限りの力で
勢いをつけ大地へ叩き付けた!
(岩石ドラゴン)
なん…だと…!?
コイツにこんな能力が
在ろうとは…カハッ!!
なんと草ドラゴンが
岩石ドラゴンへダメージを与えた。
しかも驚くことに草ドラゴンの蕀の触手はまだ
岩石ドラゴンを離してはいなかった!
(草ドラゴン)
まだまだ行きますよ!!
立て続けに行われた蕀の触手攻撃で
いつの間にか岩石ドラゴンは倒れ伏せてしまった。
(岩石ドラゴン)
くっ…!やるじゃないか…!
このまま攻撃を続ければ…
我は消え失せてたものを…グハ!!!!
(草ドラゴン)
いいえ…命までは奪いません…
その代わり別の場所で生きてください
と草ドラゴンは岩石ドラゴンに情けをかけた。
岩石ドラゴンは悔しい限りの表情で
何処かへ飛び去っていったのであった。
第3話へ続く。