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第九話「魔王の躍動」


 俺たちはラタージャのカルジス区に向かって歩を進める。

 

「さきの襲撃、奇妙な点が多すぎる」

「というと?」

「まずは敵の見た目。人族でも獣族でもない。あの見た目はなんというのだろう? 悪魔といったところだろうか」


 俺はその悪魔とやらの光景を見なかったがあの獣族には禍々しいオーラを感じた。


「それと襲撃する場所。ハイデンベルグ城は警備が厳重なところだ。そこをわざわざ正面から狙うなんてことはありえない」


 確かにそうだ。特別警備が手薄だったわけでもない。

 なのになぜ狙ったのか?


「それと城を襲うということは狙いは姫。だが、あれほどの襲撃を受ければ姫の命はなかったはず。なのに傷一つなく姫は生きている。そして君も」


 あの獣族との戦闘のことを思い出す。

 あれは俺の意思で発揮した力ではなかった。

 あの力は一体?


「と、疑問だらけなわけだが、それも」

「この預言書が原因だと思うんです」


 ビレイルの発言の後にキュアリスがそう発言する。


「この預言書は一体何なんだろうな?」

「それは私にも分かりません。でもこの通りに事が進めなきゃいけない気がします」

「不思議と私もそう思える。何かこの本に縁でもあるのだろうか」


 この本に縁。

 この本の通りに進めれば何があるというのだろう?

 魔王を倒して世界を救う?

 もし仮にそれが終われば俺は元の世界に帰れるのだろうか?

 まあ、まだまだ先の話っぽいが。


 しかし、


「この馬速い! 車と同じスピードが出る!」

「特注してもらった」


 さすがビレイルさんですぜ。



――。


「ガルアス、失態だな」

「滅相も御座いません」


 クソッ、何なんだ。あの剣士は。

 俺の予定なら今頃ハイテンベルグのお姫様とやらを魔王様に献上していたはずなのに。


「魔王様、ガルアスの尻拭い。この私めにお任せくださいませ」

「ミーチェか。いいだろう」

「ガルアス。私の活躍を見て精々獣族らしく、吠えることね。オーホッホッホッホ」


 精霊族氷術使いミーチェか。

 ふん、偉そうに。やれるもんならやってみやがれ。

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