第二十五話「静寂の都市マリルアート」
俺達は目的地<静寂の都市マリルアート>到着した。
「予想してましたが、本当に人がいないですね」」「ああ」
静寂の都市マリルアート。名前の通り人気がない。そこら中に民家はあるものの、人がいないどころか物音すらほとんどない。
「この町何か怖いですね」「そうだね。人気がない街ってだけですごく怖い」「これは噂に聞いた話だが」
ビレイルが口を開く。
「昔、この街に魔物の軍勢が攻めてきて、ここの住人は皆殺し。後から戦士達が駆けつけて魔物を処理したが、この街の住人は全員死亡。それで誰も住む人がいなくなり、静寂の都市と呼ばれるようになったとか」
さすがビレイルさん博学! そんな情報どこから入手したのだろう。
「さすがビレイル様。私の妻なだけありますね!」「君。1回天国に行ってみる?」
マラカスのお調子な発言に、ビレイルは少し切れ気味。
「あ、預言書が開きました!」
そんな中、預言書が開いた。キュアリスが嬉しそうに言葉を発する。
「ここからずっと北に進むんだそうです」「ふむ」
北に進んで数十分。
「どこまで歩くのでしょうねえ」「ですねえ」
静寂の中、俺達の歩く音だけが鳴り響く。
「皆、止まれ!」
突如、ビレイルが言葉を発する。
「どうしましたビレイルさん?」「殺気がする。誰かいる」
ビレイルがそう言い辺りを警戒する。
殺気? 誰かいる? 俺は気づかないが……。
「いるんだろ? 精霊族氷術使いミーチェ」
「さすがビレイルね。気配を察知するだけでなく、それが誰かまで分かるなんて」
建物の裏から、誰か出てきた。




