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第二十二話「作戦会議2」トリマー視点


「リギルという戦士が厄介か……」


 今、魔王城の作戦会議室でトリマーである僕とガルアスとミーチェで作戦会議を開いている。


「あのリギルとかいう戦士が厄介というのには賛成出来ませんわ、何故なら私の氷球ブリザードボール一発で落ちた戦士ですもの。それよりもあの蝶蜂の戦士のほうが厄介では?」

「確かに蝶蜂の戦士も警戒はすべきだろう。だが、ミーチェ。僕とガルアスはそのリギルという戦士に苦戦したんだよ。君は覚醒した彼を知らない」


 ガルアスが口を開く。

「だが、トリマー。いくらリギルが覚醒したところで俺達3人を相手に勝てるとは思えないが?」「ガルアスもミーチェも考えが浅い。君達は彼の本当の危険性を知らない」「どの道、覚醒する前に倒せばいいのだろう? だったら俺一人でも出来る」

 とガルアスは自信げに話す。


「ガルアス、まず敵はリギル一人ではない。あの蝶蜂の戦士もいる。もっと言うなら僕は彼女(蝶蜂の戦士)の戦闘力よりも策略のほうを危険視する」「というと?」

「リギルの覚醒に関しては彼ら(敵)も知っているということ、僕はそう仮定する。そして、僕の仮定通りなら、彼らは上手い具合にリギルの覚醒を利用するだろう。蝶蜂の戦士ならそこまで考えていてもおかしくはない」「ふうむ」


 少しの談話の後、ガルアスとミーチェと僕の3人でとりあえず出撃したほうがいいとの結論が出た。後はそれを魔王様に伝えた上で魔王様の判断を仰ぐことになる。

 どの道、敵は厄介であるというのが今の僕の考えだ。だけど僕は勝たねばならない。人族の繁栄の為に。

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