第十三話「蝶蜂の戦士」
闘技場についた。
「えーと、どなたが参加です?」
「私だ」
「お名前を伺ってもよろしいでしょうか?」
「ビレイル・ビリアートと申す」
「ビレイルってまさか!? あの!」
受付嬢が驚嘆の声を上げる。
そりゃ無理もない。あのような戦いぶりを普段から披露しているのだろう。有名であってもおかしくない。
「では早速登録のほう「その前にサインください! 私、貴方の大ファンなんです!!」「はあ」
ビレイルは真顔で手慣れた手つきでサインを書いた。
「字の書き方もすごい。さすが蝶蜂の戦士ビレイル・ビリアート様」
「あの、蝶蜂の戦士とは?」
キュアリスに聞いてみる。
「蝶のように舞い、蜂のように刺す。その戦闘技術から彼は蝶蜂の戦士と呼ばれています」
なるほど、蝶のように舞い、蜂のように刺すをそのまま略した称号と言ったところか。
「登録完了です! 頑張ってくださいね」
「ああ」
とりあえず登録は無事に終わったみたいだ
試合は明日から始まる。それまでに備えねばって備える必要があるのはビレイルだけだが。
俺は内心、ビレイルが戦ってる姿を見るのが楽しみになっていた。
明日はどんな戦いが見れるのだろうか。




