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第一話「目覚め」

「何寝てんだ兄ちゃん」

「君についていこう」

「私があなたを癒します」

「お前面白そうだな」

「よろしく頼むよ」

「俺は戦わなくちゃいけないんだ」

「……見つけた」



――。


「ハッ」


 また夜中に目が覚めてしまった。

 これで何度目だ。

 それだけじゃない。

 変な夢を見る。

 ただの変な夢ならまだいいんだ。

 同じ夢を何回も見て起こされる。

 一体何だというんだ。


 俺は夢を覚える性質じゃないからどんな夢かは分からんが。

 何か、俺が勇者になったような……。

 まあどうでもいいか。

 寝なおそう。



――。


「おはよう」


 俺はリギル・スメレート。至って普通の学生だ。

 特に変わらない日常。

 唯一気になることと言えば最近変な夢を見ることだ。

 何回も見るから学校の自己紹介の特技に使えるかもな。

 なんちゃって。


「おはよう。リギル。今日休みでしょ?」

「そうだけど」

「頼まれてくれないかしら」

「ええええええ!?」


 せっかくの休みだってのに。

 どうせ頼み事って。


「これ親戚のおじさんに届けてくれないかしら」


 でたよー。お使い。

 もう100回目超えてるんじゃないか?

 

「ええええ!? じゃないの。行ってらっしゃい。いやならいいのよ? 貴方の晩御飯抜きにするから」

「分かったよ。……はあ」


 お使いだるすぎる。

 しかも親戚のおじさんの家ってここから20キロも離れてるんだぞお。

 往復でマラソンが出来るレベル。

 嫌だなあ。


「よいしょっと」


 と思いつつ、行く準備を終わらせた俺は親戚のおじさんの家に向かうことになった。


「ん?」


 おじさんの家に行くときにいつも通る道。

 なんの変哲もない道。

 しかし、今回は何か違った。

 鳥居があるのだ。

 

「こんなところに神社なんてあったっけ?」


 新しく建ったのか?

 しかし、こんなところに神社なんて、しかも、新しく建てられたにしては人通りもない。

 

「入ってみるか」


 気になったので俺は神社を少し見て回ることにした。


 お賽銭に小銭を入れ、少し祈る。

 特にこれと言ったのはないのでそろそろ。


 俺は鳥居から出た。

 その瞬間。


「なんか眩暈が」


 俺はその場で気を失った。



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