M(夜の給食テイクアウト店経営者)
R : 本日は、夜の給食テイクアウト店経営者のMさんに来ていただきました。
よろしくお願いします。
M : よろしくお願いします。
R : あの、給食って、いろんなものが出ますよね。
初めて食べるようなものとか
苦手で家では食べないものでも給食だったら案外食べられたり。
M : そうですよね。うちでも色んなもの出してます。
色んなものを出しますけど、みんなが食べやすい味にしてます。
給食と一緒で、その日のメニューは1つしかないんです。
選ぶことは出来ないんで、すごく辛いものとかは作りません。
魚は骨取りのを使ってます。
R : なるほど。
あと、店の名前が特徴的ですよね。何でしたっけ?
M : はい。「夜の給食 鍋持っといで」です。
R : 面白い。
とにかく鍋を持ってこないといけない、っていうのが、すぐ分かる。
M : そうなんです。
年度初めに年会員を募集して、まず鍋を二つ買ってもらいます。
見本に持ってきましたが、こんな鍋です。
この鍋に給食を入れて持って帰ってもらうようになってます。
翌日、空になった鍋を持ってきてもらうと、
また給食が入った鍋をお渡しする、というサイクルです。
R : へぇ。自分ちの鍋持ってってもダメなんですね。
ところで、空になった鍋を持ってきてもらうんなら、鍋は1つでいいように思いますが?
M : 皆さん洗って持ってこられるんですが、
食中毒なんかの心配があるんで、こちらで再度洗浄・消毒してます。
R : なるほど。
鍋って絶対買わなきゃいけないんですか?
お値段ずいぶん高いみたいですけど・・・?
M : 年会員の方は買っていただいてます。
月会員の方は、鍋を買わずに、
使い捨ての容器を都度ご購入いただくこともできます。
けど、この鍋は、保温性も抜群で、
料理をおいしく食べていただくかなりのポイントになってます。
あと、蓋がパチンとしまって、
車や自転車で持ち運んでも零れないし割れない素材になってます。
鍋をご購入いただくと、1年間、月の給食費が10%OFFになるので、
年会員は全員、月会員の方も半分以上の方がご購入されますね。
ちょうど年の給食費の10%くらいが鍋代と同じになります。
年間契約の場合、保温バッグも付いてきますし、かなりお得だと思います。
鍋を購入されない場合の年間契約は、給食費3%OFFです。
R : ・・・この鍋、あの有名なM社のものじゃない?
色が特徴的ですよね。
・・・M社、・・・Mさん。
・・・MさんってM社と何かご関係が?
M : そうなんです、M社は祖父と両親がやってます。
R : えーーもう、商売上手!
M : いや、それが鍋代をそんなに割り引いてくれないんで、
鍋を売ってもこちらはさほど利益がないんですよ。
ただ機能面ではかなりこだわりの部分があって、
市販品に思うようなのが無かったんで特注品です。
試作品を29作ったんですけど、
身内だから言いやすくて助かったというのはありますね。
R : こだわりの鍋なんですね。
M : はい。
おいしく食べていただきたいですし、
食べる前に零れたりしたら最悪ですからね。
R : メニューはどんなものが多いです?
M : 具沢山の煮込みが多いですね。
それ一つで満足するおかずになるような。
グリルや炒め物のこともあります。
基本的に主食や副菜は、ご自身で準備していただくことになります。
パックご飯やロングライフブレッド、豆腐や納豆など、
店舗で販売もしてます。
R : そうなの。
デザートとかパンで、好きな給食のメニューあったんだけど、
そういうのは食べれないのか。
それは残念。
でもま、お店、うちと近いみたいだし、試してみようかしら。
M : デザートとかパン、今後検討します。
・・・ちょっと言いにくいんですが、営業は平日だけですし、
2名分からのご準備になるんですよね。
Rさん、一人暮らしですよね・・・?
R : あーそうね。でも大丈夫。二人分食べるから。
M : かなり食べるんですね。
R : かな~り食べますよ~。
今後の展望ってあります?
M : 今後はそうですね、今は会員が年会員25組と月会員5組、合わせて30組で
毎日100人前くらいの規模なんですけど、
給食センターみたいにして1000人前くらい出来るようになりたいですね。
仕事中に晩御飯の事考えたり、帰宅前に買い物して料理もして、っていう
それが苦痛っていう人はかなりいると思うんで、
そういう人たちの助けになれたら嬉しいです。
R : そうですか。
そう思うきっかけってあったんですか?
M : 自分がそうだったんで。
子供を保育園に連れて行って、仕事に行って、
連れて帰って、ご飯作って。
自分の子とは違う保育園ですけど、保育園の栄養士してたんです。
その時に、給食っていいよな、夜も給食あったらいいのに!
って思ったのがきっかけですね。
だから、将来的には、今ある保育園とか小学校とかの給食室とか、
給食センターが、夜の給食事業をやったらいいんじゃないかな、と思うんですよね。
R : そうなると助かるご家庭も多いでしょうね。
M : 食物アレルギー対応の夜の給食も出来たらいいですよね。
R : やったらいいじゃないですか。
M : 自分は自分の目の届く範囲でやりたいんで。
R : じゃ、他の人が同じような店を作ってもいいって思ってらっしゃる?
M : もちろんです。
やってることはただの会員制のテイクアウト店なので。
助かるっていう人が増えるといいと思います。
R : そうですか。
ところで、今日のメニューは?
M : 今日はボルシチです。戻ったら仕上げします。
R : 美味しそう。食べたい。
明日は?
M : 明日は鯛と野菜のグリルです。
R : 明後日は?
M : ・・・献立表いります?
来月、月会員の方が一組引っ越されるので、1枠空きます。
R : 嬉しい。あとで来月のいただけます?
夜の給食 鍋持っといでのMさんにお話し伺いました。
おなかすいてきちゃった。
ありがとうございました。
M : ありがとうございました。