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フィクション インタビュー  作者: RUM


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15/15

X(犯罪抑止活動家)

R:こんにちは。

 本日はXさんにお越しいただきました。

 なんだか物騒なお話なのかな、とちょっと心配なところもありますが、お話伺ってまいります。


X:宜しくお願いします。


R:私としては、Xさんは作家さん、という認識だったんですが、それは今でも?


X:はい、今でも小説を書いています。


R:犯罪抑止活動をしながら、小説も書いていらっしゃる、と。


X:ですね。


R:犯罪抑止活動というのは、具体的にどういった事をされているんでしょう?


X:えー・・そうですね・・・。

  Rさん、犯罪ってどういう事だと思います?


R:え?

  逆に質問されてしまいました・・。

  人を殺すとか怪我させるとか、お金や物を騙し取るとか、そういう事は犯罪ですよね?


X:そうですよね。

  それなら、人を殺す事を考えたり、お金を騙し取る事を考えるのは、どうでしょう?


R:・・・?

  考えるだけですか?


X:そう、考えるだけ。

  私たち作家は、ジャンルによるでしょうが、人がどうやってどんな動機を持って犯罪に至るのか、推理小説ならどんなトリックを使うのか・・そんな事ばかり考えてますので、ともすると実際の犯人より犯罪の事を考えていると思うんです。


R:はー・・、そんな風に考えた事一度も無いんですが・・・・。

  でも、言われてみるとそうなんでしょう。

  別に憎む相手もいないのに、四六時中どうやって殺そうか、トリックは・・なんて考えていらっしゃるなら。


X:自分は、実行に移したいと思ったことは無いんですが、実際毎日のように事件は起きるわけです。

  事件を起こした人は、前から考えていて犯行に至ったのか、それとも、突発的なものだったのか・・。

  Rさんは、事件を起こす前の犯人に会うとしたら、話を聞いてみたいと思いませんか?


R:うーん、どうでしょう。

  そういう人の話を聞いて、愉快な気持ちにはならないでしょうからねぇ・・。

  聞かないです、私なら。


X:まぁ、聞きたくない人の方が多いのかもしれません。

  しかし、私のオンラインサロンには、話したい人も聞きたい人も、毎回定員以上に集まります。


R:オンラインサロンで話を聞くんですね?


X:はい、そうです。

  話を聞くことが犯罪抑止に繋がっていると思って活動しています。

  サロン登録は身分証明を必須にしています。

  話を聞いていて、本当に危ないんじゃないかという時は通報する事になっていますし、それに同意してもらわなければ登録できないようにしています。

  話をする人が特定出来ないようにして、話の中に具体的な人物名は出さないようにしてもらっています。


R:話を聞いて、どうするんですか?


X:私は聞いた話を小説に使うこともあります。

  もちろんそのままじゃありませんし、聞いた話を使うことにも同意を得ています。

  あとは、話をしていただいた人に、集まったお金を分配します。


R:話をしてお金になるのは、いいですね。


X:話をしてくれる人がいないと、始まらないですからね。

  話を聞いた人から共感の書込みなども寄せられますので、それを後日まとめて、話していただいた人にお渡ししていまして、それが大変好評です。

  ひどいアンチコメントや犯罪実行可能性を強めるような書込みは、削除することにしていますが、最初からほぼありません。


R:登録に身分証明が必須だから、そういった書込みはあまりないんですね。


X:ですね。

  そういった書込みは禁止していて、退会になり、再登録も出来ないですから。


R:ところで・・そのオンラインサロンを始めてから、何か、起こったことは無いんですよね?


X:無いです、今の所、通報した事もないです。


R:あー、安心しました!


X:私もです。

  始める前は少しは心配していました。


R:え、心配してたんですね?


X:ですね。

  ・・正直結構心配してました。

  でも、話をして共感してもらったり、やってしまいかねない気持ちのそらし方のアドバイスがあったりして、実行せずに済んでいると聞きます。


R:気持ちのそらし方のアドバイスって、例えばどんなものでしょう?


X:引越しがいいらしいです。

  見なければ気持ちが無くなっていくこともあるし、気持ちが荒れた時も物理的に遠いので実行しにくくなるということでした。

  費用があまりない人は、住込みバイトで遠くに行くのもおすすめされていました。


R:現実的かもしれませんね。


X:見ない間に、対象の相手はもう死んでいると想像するといいらしいですよ。

  お金も騙し取ってやったけど、別の通帳に入れてある、と想像して。


R:なるほど・・って言っちゃっていいのか迷いますが、それなら相手を実際には傷付けずに済みますね。


X:想像するだけなら、犯罪でもなんでも無いんですから、ね。


R:・・今後の展望ってあります?


X:そうですね・・。

  行政の支援と繋げられた県もありまして、それを全国的なものに出来ると良いと思っています。


R:それは良い取り組みですね。

  今日は、Xさんにお話伺いました。

  新しい小説も楽しみにしております。

  ありがとうございました。


X:ありがとうございました。

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