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ぷろろーぐ

「よし……今日こそは!」


朝日が昇る大地に一声。11歳の少年――ユーマは、拳を握りしめて決意を新たにしていた。

この世界は剣と魔法が当たり前の世界だ。ユーマにとってもそれが日常だった。父は村の鍛冶屋、母は都市で働くデザイナー。魔物が村を襲いに来ることもたびたびあるが、その度に守ってくれる。そんな「平和」な世界だった。


しかし、そんな平穏の中、ユーマには一つだけ変わった特徴があった。

「ファイア!」

そう、彼の特徴とは――

「またか……」

『魔法適正はあるのに魔法が使えないこと』だ。


村では、同年代の子供たちが次々に簡単な魔法を覚えていく。『ファイア』や『ライト』といった初歩的な魔法は、魔法適正があれば誰でも習得できるものだ。だが、ユーマがどれだけ練習しても結果はこれだ。


「ユーマ、まだ魔法の練習なんてしてんのか?」

後ろから声をかけてきたのは、近所の鍛冶屋見習いの少年だ。彼はユーマの友人であり、昔から魔法ではなく剣を好んでいた。


「ユーマは絶対剣の方が合ってる。今度うちに来いよ、一緒に剣の練習しようぜ。」

「…わかったよ。」


─およそ3日後


「おじゃましまーす。」

鍛冶屋の裏手には、練習用の木剣が数本立てかけられていた。

「おう、待ってたぞ、ユーマ!」

友人が笑顔で出迎える。彼の隣には、頑丈そうな木の盾や小さな訓練用の鎧まで揃えてあり、やる気満々な様子だった。


「まずは基本の構えからだな。ほら、木剣を持ってみろよ。」

ユーマは少し戸惑いながらも木剣を手に取った。慣れない重みに腕が震える。

「うわ、意外と重いんだな……」

「最初はみんなそんなもんだって。大事なのは、ちゃんと振ることだ。ほら、こうだ!」

「うお!危ないな!」

ユーマは無意識に友人の振った剣を受け止めた。

「咄嗟に真剣白刃取りしたけど、普通に危なかったぞ!」

「悪い悪い。ってか、シンケンシラハドリ?ってなんだ?新しい技か?」

「シンケンシラハドリ…しんけんしらはどり…???」


──ここから、ユーマの冒険が始まる…!

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