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俺は耐え難い。
今回召喚された勇者は、とても綺麗好きで知られている。
最も好きで多用する魔法は、[ クリーン ] とも言われている程使用する。
戦いの前に [ クリーン ] 。
戦いの後に [ クリーン ] 。
寝る前は当然、寝言まで [ クリーン ] をと言う冗談まで出ている。
確かに勇者自ら [ 極度の潔癖症 ] で有る事を憚らない。
潔癖症と言う性質は、兎も角、勇者本人の能力とスキルは抜群の為、強い。
魔王軍も勇者が戦場に出ただけで士気が下がり逃げ出し、戦いにならない。
強い勇者だが、どうしても我慢の成らない不満がある。
言うだけ無駄な事だが、彼は言いたい。
「異世界は、中世欧州と同じくして、とても臭い。風呂嫌いと体臭を香水で隠す為、耐えられない臭いだ。貴族も国民も臭ーい。」
「俺は、王国中に特大のクリーンをかけたい。・・・汚れた政治を含めて。」
※中世欧州は、風呂に入らない。体臭を隠す為、香水が発達した。また、人間または馬の廃棄物が道路に投げて有り、踏まない様にハイヒールが出来たとの説が有ります。