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静かに世界は生きている  作者: 南悠


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勇者と言う名の孤独な職業

【勇者って最高!】と思った時期も有った。

今の俺は、異世界で孤独な老後を送っている。


召喚された最初は、屈強な騎士達に囲まれて、恐怖しか感じらなく、言われるままに承諾せざるを得なかった。

だが、高い潜在能力と多くのスキルを訓練で磨くことで、体型的劣等感は優越感に変わり、今では王自らが、遜って俺の顔色を伺って居やがる。

・・・ウフフフフ!何て気持ちが良いんだ!


王女であり、聖女の彼女は、俺に媚を売り、チームの連中は、俺の機嫌を損なわない事を第一としている。・・・そんな奴らは、当初から俺を馬鹿にしてやがり、勇者の俺を荷物運び扱いして居たのに、強さを知ると直ぐに手の平を変えやがった。


今の俺は、魔物を倒す毎に強くなっていく、魔王四天王の連中も避けて行きやがる。

強くなる事がこんなに気持ちが良い物かと染々と思うぜ。・・・だが、何故か虚しさが心に渦巻く。


召喚前の俺は、劣等感に蝕まれていた。人を避け、社会の隅を求めて生きてきた。

人からの罵倒に心を打ちのめされ、人との交流を立ちきり、自分の弱々しい殻を纏い、逃げ回っていた。・・・そして、召喚された。


強くても弱くても、俺は人を求めてながら避けている。・・・きっと、何処かで人との交流が出来るポイントが有ったのだろうが、傲慢になった俺には見極められなかった。そして、人からも敵からも避けられる勇者が出来た。


自業自得の勇者が・・・。




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