神々の気まぐれ 31「新スキル」
「よーし。新しいスキルを造り出したぞ。歩くだけでポイントが溜まり、目標数に達するとスキルと交換出来る。・・・うーん!画期的だ。誰に与えようかな。」
少し風変わりな人は何処にでもいる。それが神だと、少しのトラブルの元となっている。
その神は、魔法とか剣術とか定番のスキルよりも、より画期的で便利な物を造り出すのに、熱くなりすぎている。まあ、それは其なりに役に立つスキルだから結果オーライなのだが、問題は此処では無い。
年に一度行われる、10歳の子供にスキルが与えられる。天使達がこの日の為に作り続けた【スキルボール】をデータに元好き与えられる。
その子の一生を決める大事な日だ。
天使達は真剣に仕事をこなしていく。
神は何気の無い表情で、造り出した【新スキルボール】を紛れこませた。
子供達は一人ひとり、神に祈りスキルを与えられ、神父が【鑑定】で子供達に伝える・・が、何故か解釈不能のスキルが与えられた、残念な子供が出てしまう。
今回は【散歩】と言うスキル?
何?これ?・・神父は、迷うが伝えなければならない。
伝えられた子供と父兄は、困惑してしてしまい、ここに残念な子供が生まれてしまった。
そう!この神の残念な事は、【ネーミング】の才能が無いため、どんなに素晴らしいスキルでも、伝わら無いことだった。
神と子供。どちらが不幸なのだろうか?




