女神様のため息
俺は、勇者として仲間と共に魔族を倒し続けている。
聖剣をふるい魔獣を切り捨て、魔法を放ち魔王軍を打ち破り、王国の平和の為に力を尽くす。愛する王女の為に力の限り戦い続ける。
そして、1日の戦いを終えて、俺はベットに倒れ込む様に寝た。
目が覚めたら俺は、疲れの抜けない体をシャワーで癒し、身支度を整えて会社へと向かう。
会社では、些細な事で上司に怒られるが、同じ部署の【あの娘を見ているだけで我慢が出来る】そして、何とか1日を終えて帰宅する。珠には帰り道の居酒屋で【あの娘の笑顔を思い浮かばながら】の一杯が、何よりの楽しみとなっている。
その後は、酔いと疲れで、ベットに倒れ込み寝た。
目が覚めたら、何故か疲れの取れない体を若さで誤魔化して、武具を着けて、聖剣を片手に新たな戦いに望む。
神界では、天使が女神様に、勇者の異様な生活について正している。
「女神様。勇者さまは、何故、あの様な生活を送るのですか?あれでは、何時かは体に負担が掛かりすぎて、破綻しますよ?」
「何故って・・・あの人が望んだからです。あの人は気付いていないかも知れませんが、あの人の中には、もう1人のあの人の意識が存在しており、一人目は、日本に見切りをつけて、異世界を望んだのですが、もう1人が、日本に見れんが残り、異世界を拒み続けているの、だから寝るキッカケで人格が入れ替わる事で、日本と異世界を行き渡っているの。何とかしたいのですが、頑なに拒んでいるから・・・。」天使と女神様が共にため息を着いている。
勇者が倒れたのは暫く後の事だった。




