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魔王のいる世界
この世界には魔王がいる。
その日は朝から清々しい日の光が、国を照らして穏やかな朝だった。
ところが突如に彼奴がやって来て、国を蹂躙した。
美しい花を咲かせた木々を抜き取り、踏み潰し、住民は大混乱。
運悪く踏み潰され亡くなった方も・・・。
奴は国を蹂躙して、次の国に向かった。
巨体で、血も涙も無く、大音響で笑い去っていく。この世界には、魔王が時より現れては、大災害を残して去って行く。
あぁ・・・復旧に何れだけの時間と労力が必要だろうか。
「女神様!草むしりは終わりましたか?たまには動かないと太りますよ。」
天使の心無い言葉に女神様は、目を伏せて従っている。