大プロジェクト
大不況の日本に、突如に湧いた就活セミナー。
主催者は、世界○○協会?
あまり知れ渡った名前では無いが、待遇面で他を抜きん出ていた。
また、新卒者だけでは無く、希望する人には年齢に関係無く応募可能 との事で、胡散臭いが応募者が殺到した。
一次は、書類選考。
ただし、一次で漏れた人に対して、協会から直接の連絡を受けた方は、別に面接されたとの噂が流れた。
二次は、面接が行われて、人に依って面接時間が異なっていた。
二次の選考を通った人々は、応募の半数を越えており、更に、一次選考もれで特別面接の人を加えての、二週間の合同合宿が某所で行われた。
その場所は、山奥とも孤島とも噂される程の辺鄙で有り、コンビニはおろか、スマホすら通じない場所で行われた。
ただ、内容的には別に取り上げる事も無く、人々が共同して何かをやり遂げる事を主眼にしたプログラムだった。
最も、人と交わりが出来ない人には、別のプログラムが有った様です。
最終日は、パーティーが模様されて各々が仲間同士、または、個別に楽しんだ。
そののち、最終面接が有り、そこで主催者より、真の目的が明かされた。
その後は、希望者のみが残り、希望しない人々は、記憶を操作されて、二次選考で落ちたとの嘘の記憶を刷り込まれて、帰国した。
残った人々は、本格的な指導者の元で【剣術】【魔法】その他、その人の適正に合った教育が行われた。
卒業と共に、気の合う仲間もしくは、一人で各異世界へ勇者として旅立っていく。
神界の一大プロジェクトとして進められていく。
「どうでしょうか。この大プロジェクトを是非にも、神界テレビ系列の当社にお任せ頂け無いでしょうか。必ずや、各異世界の勇者・・・。」