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王国の希望をのせた勇者

「異世界からの人を召喚しますか?」


大理石の大広間に奇妙なアナウンスが響く。

王はすかさず、「ハイ」と答えた。

「了解しました。」とのアナウンス。


続いて、「此れから、幾つかの選択肢がアナウンスされます。【ハイ・イイエ】で答えて下さい。

また、選択肢の中で特に強化したいと希望される時は、【カキン】と答えて下さい。

出来るだけ希望に沿った方をお送りしたいと考えております。では、始めます。」


「希望される召喚者は、男性ですか」

「ハイ」

「希望される召喚者は、20才以上ですか」

「イイエ」

「希望される召喚者は、勇者を望みますか」

「ハイ。そしてカキン」

「カキンを認識しました。カキンは金貨1枚から発生します。」

「・・・カキンとは、金貨を支払う事なのか。

宰相。いま使える予算はどの位だ。」

「王様。直ぐには、金貨で100枚を用意可能です。」

「解った。しかし、此からの流れが読めぬ。

カキンは、金貨10枚でお願いする。」


「金貨10枚を確認しました。召喚者は、C級勇者をご用意致します。よろしいでしょうか。」


「待ってくれ。10枚でC級か。お願いする、後30枚をカキンする。」

「金貨40枚を確認しました。召喚者は、A級勇者をご用意致します。よろしいでしょうか。」

「ハイ」


「勇者のスキルは、平均値5個で良いですか」

「イイエ、金貨10枚をカキンする。」


「金貨10枚を確認しました。スキルは、+2個となります。」

「う・・・む。スキル7個が多いのか少ないのか判断が付かぬ。」

「王様。スキルや能力値は、レベルアップで増える事も有ります。この位で手を打ちましょう。」

「わかった。次を頼む。」

「続きまして、スキル選択となります。【ムカキン】だと、ランダム選択となります。【金貨20枚】で、選択可能ですが、どうしますか?」

「金貨20枚を頼む。」

「金貨20枚を確認しました。スキルリスト一覧を表示します。ご希望のスキルを選択願います。なお、更に【金貨30枚】で上級スキルを1個選択可能ですが、どうしますか?」

「それは、先程の7個に+1個と考えて良いのか?」

「ハイ」

「わかった。金貨30枚を支払う」

「金貨30枚を確認しました。上級スキル一覧を表示します。ご希望のスキルを選択願います。」


「王様、金貨90枚となりました。どう致しますか。」

「宰相。金貨を用意するのだ。王国の平和を脅かす魔王軍を破る為には、優秀な勇者が必要なのだ、金に糸目を付けるな。」

「ハイ。直ぐに用意を致します。」


その後は、【魔法】【武器】【防具】【装備品】・・・【パーティーメンバー】まで、多くの選択肢があり、その度に【カキン】を繰り返す事で、多くの金貨が飛んで行った。


「ありがとうございます。これより、ご希望の勇者を召喚致します。」


勇者が召喚された。

王国の希望と多額の金額を載せて・・・。





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