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神々の気まぐれ 27「創世記」

ー 静寂な世界。

音を失ってから、何れだけの時が流れただろう。


この世界には、かっては多くの命が暮らしていた。だが、些細な食い違いから争いが始まり、更にエスカレートとして、巨大な魔法が行使され、静かな時間を刻むだけの世界となった。


この世界を造った女神様は、全ての命を愛し見守ってきた。だが、地上での戦いを止める事が出来ずに瞬く間に地上の命は消えて無くなった。


女神様は、永い時を哀しみと後悔でひとり過ごしてきた。しかし、女神様はこの世界を愛し続けていた。

やがて、荒廃した大地に降り注ぐ女神様の愛が徐々に染み込み始め、大気は湿り気を帯び、雲が生まれた雨と成り、雨が纏まり川の流れて、大地を潤す。そして、ひとつの芽が生まれ、やがて大地は緑で埋め付かされていく。


灰色だった世界が緑の世界に変わり、大神さまの計らいで微かな命が生まれた。

命は増え、幾つもの命に枝分かれて、生物から動物へ、更に知的動物へと進化を遂げる。

再び、地上に音が生まれて、満ち溢れた。


女神様は、永い年月を見守って、今なおも、愛し続けておられる。ー


聖教会で、信しなやかに語られる【創世記】の一説を教皇が信徒達に語る。



今の世界は、【聖教会】が女神様の意を借りて、支配している。

反面で【聖教会】内部は、支配・色・金 の欲で荒れ果てていた。

信じてもいない、戯れ言を真の様に純真な信徒に喋り、陰で笑いながら騙し続ける。


だが、彼らの戯れ言は、真の事を語っていた。但し、彼らは、自ら作った嘘だと信じていた様だが。しかし、一部分だけが、異なっていた。

【かっての女神様は、心労で倒れており、今は代わりの男神様が世界を見ている】事を・・・。


翌日の天気は、雨から始まり、大風に変わりそして・・・・また、新たな【創世記】がはじまった。




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