231/295
閑話 ある話
「貴方を異世界に召喚したいのですが、よろしいでしょうか?」
突然に現れた白髪の老人に戸惑う男。
「あなたはどちら様でしょうか?」
慌てる男に
「わしか、ワシは異世界の創造主で管理者です。
一般には、神と呼ばれています。」
と老人は答える。
「神・・・カミ?」
男の表情に少しずつ変化が起こる。
老人はかまわず、
「貴方を勇者として、迎え入れたい。
高いステータス。
豊富な魔力。
そして、多くの加護とスキルを用意しました。
お願いします。」
丁寧に懇願する。
「神さま?カミサマ?・・・?」
壊れたレコードの様に、繰り返される言葉。
「貴方は神では無い。自分にとっての神は、【⭐】をくれる人。【ハート】をくれる人。そして 【いいね】をくれる人だ。・・・ブッブッ。
突然の変異に戸惑う老人は、やれやれと一言を言って消えた。
底辺投稿者は、静かに何も無かった如くにパソコンに向かい、作業を開始した。
静かに夜が更けていく。