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神々の気まぐれ 25「女神様の悩み」

女神様は悩んでいた。

「あの子は、いま魔物討伐数が、98543匹だから後1457匹で10万匹だわ。記念に何を送ろうかしら?

新たなスキル?それとも強力な武器?新しい仲間・・・きっと ひと波乱が起きそうね。

考えるだけで迷っちゃう。」

押しの勇者に夢中です。


申し訳なさそうに、一人の天使が声掛けをする。

「彼方の勇者様が、早くも魔物20万匹を達成しましたが、どの様に致しましょうか?」

「えェェー。此方の子を注目していたら、あの子が先に達成したのね。

確か10万の時は、光特性の防具だったわね。今回はどうしましょう?迷っちゃうわ。」


幾人かの押しの勇者を考えて、迷いの迷路に嵌まった女神様は、とても楽しそうです。


傍目で見ている天使は、とても言いずらかった。

【貴女様の世界にも勇者様が居て、最早50万匹を倒していることを・・・覚えておりますでしょうか?】と。

でも、喜ぶ女神様を見ていると言えないネ。


黙々と働く少しブサイクな勇者様を思いうかべながら・・・そして、静かに声を飲み込んで立ち去った。





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