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召喚者の色々な気持ち

一人の男が召喚された。


大理石の大広間に描かれた魔方陣に佇む男。

まだ、事情がよく解ってないらしく、茫然と立ち周りを見渡している。


屈強な騎士達が王様を守り立ち、宰相が男に語りかけた。

「勇者殿。召喚に応じて頂き、ありがとうございます。今王国は魔王軍の猛攻に苦しみ、苦境に立っております。貴方様のお力で魔王軍を倒して頂きたい。」と・・・そして、小声で呟く様に

「申し訳ないが、貴方様の世界に戻す事は、大変難しく、全力で必ずやご帰還される様に頑張ります。」と


男を見ていた騎士が同僚に小声で話し掛ける。

「おい。勇者の顔を見たか?宰相が帰れないと呟いた瞬間に険しかった表情が喜びに変わったぞ!」

「ああ。今までの召喚者には無い変化だった。大抵は、元の世界に戻れ無いと知った時点で、怒るか泣き叫ぶか気力を無くしてた折れ込んでいたからな!あんなに喜ぶ方は初めてでは無いか?」

「そうだな。しかし、一人の居たぞ、確か【チートだ!】て叫んでいたな。あれ以来かな。それか余程帰りたく無い理由が有るのか?」


男は、満面の笑みを浮かばて呟いた。

「もう、あの愚痴と見栄だけの女房を見なくて済むんだ。そして、何時もの俺を馬鹿にしやがるバカ上司の説教を聞かなくて良いんだ。あんな世界なんか、決して戻らないぞ。異世界ばんざーい!!」


色々な思惑の方が居る様です。

今日も何処かで召喚が行われているかも知れません。




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