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後悔は先に立たず

召喚された勇者の力により、魔王軍は破られ、敗走。

追い討ちをかける勇者達・・・。


戦いは終わりを告げた。


歓喜が王国中を走らなかった?

・・・なぜ?。


密かに呼ばれた勇者一向に、謀反の嫌疑がかかっていた。

城門を入った時点で騎士たちに取り囲まれた。

騎士団長が、苦渋の表情で厳かに告げる。

「貴方を逮捕します。・・・謀反の密告が有りました。大人しく武器をお渡しください。」


勇者は静かに武器を手渡し、牢に連れられた。


陰から若い男が現れて、卑しげに笑う。後ろで密やかに微笑む勇者の仲間達。


牢で無実が証明される事を、ひたすら信じている勇者。たが、城下では、若い男が勇者となり、魔王討伐の歓喜の主役となっていた。


若い男は王国の王子。王子自らが勇者となり、仲間と共に偉業を成し遂げた との筋書きで最初から決まっていた事である。


後は、牢内の元勇者に死んで貰うだけだと王はほくそ笑む。


牢内の元勇者に王からの使者が送られた。

使者は、「王様より、贈り物です。謀反の罪での処刑より、貴方さまに名誉ある死を与えられました。」と毒酒が手渡された。


元勇者は、悲しげに呟き、毒酒を飲んだ。

「魔王よ。貴方の【王を信じるな】との言葉は正しかった。・・・魔王。いや、元勇者。さようなら。」



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