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ふるさとの味

召喚されて、早め20年の年月が流れた。

当初は30名いたクラスメートも半数が戦いの中で倒れた。

怪我の程度は有れ、亡くなった生徒は居なかった事だけか不幸中の幸いと言えるだろう。

残った皆で協力し合い、やっとの事で魔王を倒す事が出来た。


魔王を倒しても、元の世界に戻れる保証も無く、皆の心中は諦めと自ら騙しながら妥協して、この異世界で暮らす事を納得させた。


幸いにも魔王を倒した褒賞として、貴族としての地位と見合った経済的な保証で暮らしの心配は無かったが、皆の心は何故か晴れること無く、悶々とした日々か続いていく。


クラスメートも皆で集まる事も徐々に無くなり、年に一度位、それも欠席者が年々多くなる程に皆の心は離れていく様だ。


今年の集まりも出席は、半数以上を割り、そろそろこの様な集まりも止めようかと考え出した頃に、女生徒の一人が、[ じゃがいものにっ転がし ] を持って着てくれた。

彼女は、ふるさとの味を食べて貰いたい軽い気持ちだったのだが、食べた人々は衝撃と共に決意をした。


どんな事が有ろうと必ず帰る道を探そうと。

お袋のあの味を必ず食べるんだと。

そして、皆の心は一つに纏まった。


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