表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/296

召喚者の最初の儀式なのか?

今日も勇者慣例の行動が行われる。

王より次のことが布告された。

「この度勇者を召喚した。今回も例の行動が考えられる。慌てること無く対処をする事を告ぐ。」


強大な魔王軍の侵攻に対して、幾度となく勇者が召喚されたが、魔王の圧倒的な強さの前に敗れてきた。

その度に勇者召喚を繰り返してきた。召喚された勇者は決まって一定の奇妙な行動を取っている。(理解し難いが)

その事に対して、王より次の事が示された。


① ドアに鍵を掛けるな。

② 家及び屋内に勝手に入るが怒るな。

③ ツボ及び箱を壊されても怒るな。

④ タンスや戸棚を勝手に開けるが怒るな。

⑤ 薬草及び毒消しを勝手に持っていくが怒るな。

⑥ 少額の貨幣はタンスに置き、勝手に持ちされる様に準備せよ。

⑦ 安物の魔道具及び記念の小さななコイン等は勝手に持ち去られても怒るな。

※珠に井戸の中に入れたがる者もいるが、決して怒るな。

以下の事は、勇者に悟られない様にする事。

持ち去られた物及び壊された物は、正しく申告する事。後日 城より代金を渡す。


これ等の行動は、何故か勇者が召喚される度に繰り返されている。何故なんの為にと理解が出来ないが、我々国民は、黙って見守っている。魔王を倒す勇者にとって、絶対に必要な儀式の筈だと信じて。

私どもには当たり前の事が、異世界では奇妙な行動として、又それが魔王退治の儀式の一環として、人々の目に映って見えている。


☆と評価を頂け無いでしょうか。

お願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ