EP.クリア報酬:【大切な人生(もの)】
「へぇ……ええええええええええええっ!?」
「落ち着いてくださいよ、硝子さん」
「落ち着けないよ! こんな時に引退しちゃうだなんて、勿体なすぎるよ!?」
9673プロダクションに行った翌日の日曜日。
僕は恒例となった硝子さんのお世話バイトをするため、今日も今日とて東京にある彼女のアパートまで来ていた。
硝子さんには今回の件で色々とお世話になったと言うことで、お菓子の詰め合わせセットを差し入れした。
硝子さんは、それをウキウキとして受け取ると、原稿作業をしながらそれらを頬張りつつ、僕は掃除の合間に話した事の顛末を一通り話した。
飛び上がったのは、まさにその瞬間である。
驚きのあまり、食べていたはずのうまい棒状のお菓子をあさっての方向に吹き出した。
あーあ、お菓子のチリが床に……また掃除しないとな。
「まあ、よくよく考えてみれば、結香がこれからもアイドルを続けるとなれば、必然的に僕の負担も増えますし、結果的にはよかったですよ。本当」
「そ、そうかもしれないけど……やっぱりかなり勿体ない気が……」
「それにそうなったら、硝子さんのお世話にも来る余裕なんてなかったですからね」
「やめて正解だよ!」
硝子さんは親指を立てて、ニコリと口元を上げた。
本当に自分の欲望に忠実な人である。
僕は呆れながら、掃除機で先ほどのお菓子の食べかすを吸っていく。
最近では硝子さんのお世話バイトも、えらく簡単になったものだ。
今までは地面に散乱していた洗濯物も洗濯機の中に入れてあるし、紙くずやティッシュも地面に転がってない。
一応は、硝子さんも変わったということだろうなぁ。うんうん。
「ね、ねぇ、ジョーカーくん……一つ聞いてもいいかな……?」
硝子さんの成長を感心して考え深く首を縦に振っていると、彼女は少し弱々しい声で手を上げた。
質問、ということだろうか。
「お酒なら原稿が終わってからって言ったでしょ?」
「ち、違うよっ! 人をアルコール中毒者みたいに言わないで……っ!」
いや、現に会った時はそうだったじゃないか。
最近は、そこまで酷くはなくなったけど、今だにシンデルヤモードの時は油断ならない。危うく既成事実を作りかねないからな。
硝子さんは、「こほん」と一息入れてから、女の子座りのまま、まじまじと僕を見つめた。
「ゆ、結香ちゃんとは……そ、その後どうなったの……?」
「……はい?」
「だ、だから……っ! その後に何かあったのかって聞いてるの……っ!?」
顔を真っ赤にした硝子さんが、声を振り絞って弱々しい叫び声を上げた。
「じょ……ジョーカーくんは……結香ちゃんのことが好きなんでしょ……? それで結香ちゃんもジョーカーくんのことが好きで……なら……わたしは、もう……」
硝子さんは、指と指を合わせてはもじもじさせて、その後の言葉を濁した。
肝心なところで決まらないのが、この人だ。
たく、そこまで言ったのならいつもみたいに吐き出せばいいのに……。
本当酒がないと駄目だな。この人は。
僕は溜息を付いてから、硝子さんの前で膝を付く。
彼女の白い肌に浮かぶ血色のいい赤色がにじみ、漏れ出た熱い吐息が、微かに激しくなっていく。
「えっ、ちょ、ちょっとジョーカーくん……?」
「愛してますよ、硝子さん」
「へぇっ!?」
顔全面を真っ赤に染めて、硝子さんは口をぱくぱくさせながら、その隙間から熱い湯気を放出する。
まるでヤカンみたいだ。見ていて面白い。
「確かに僕は結香のことが好きですよ。でもそれと同時に、僕は硝子さんを愛してるんです」
「そ、そ、それって……わ、わたしの方が結香ちゃんよりも好きってこと……なの?」
期待に満ちた表情で硝子さんは、チラチラと僕に視線を投げた。
「いえ、違いますよ」
「ど、どういう訳なの……っ!? ジョーカーくん……!!」
先ほどまでまるで乙女のような表情だった硝子さんの顔が、珍しく眉を寄せて目を三角にした。
ぽかぽかと僕の胸を叩いてくるが、脳内に表示されるダメージ数は0000である。
「ようは『好き』の定義の違いてことですよ。僕は結香が好きですけど、硝子さんのことは愛している。つまりそういうことですよ」
「全然説明になってないよ!? それだけ聞けば完全にクズ男だよ発想だよ! ちゃんと説明して!」
ううぅ!、と硝子さんは唸る。
「じゃあ、硝子さん。『スターダスト☆クライシス』で、硝子さんが一番好きなキャラって誰なんですか?」
「え? えっと、それは……やっぱり、スターダストブラスター、かな……?」
「じゃあ、スターダストブラスター以外は嫌いなんですね。そうなんですね」
僕は大げさに頭に手をやって、悲しげな表情を浮かべる。
「ち、違うよ! 一番好きなのは、スターダストブラスターちゃんであって、他にも好きなキャラクターは一杯いるよ! ダスト・シューターは基本無能だけど根元に関しては悪人じゃないところが好きだし、ロッドマイスターに関しては見た目が好みすぎるし、他にもみんなにもいいところがたくさんあって、色々な好きなところがあって……はっ!?」
硝子さんは、次に言う言葉を当てられた人のように、何かを悟り、ゆっくりと僕に顔を向ける。
どうやら、気がついたようだな。
「そうです。人の好意は多種多様。いわば無限大なんですよ。とても一人になんて絞りきれない。僕は結香が好きで、硝子さんを愛している。そこに上下関係なんて存在しないんですよ! 僕はどちらにも同じくらい好意を持っているんですからね!」
「どちらにしろ最低なことに変わりないよ……!?」
即座にツッコんでくる硝子。
だが、そもそもだ。待ってほしい。
「そう焦らないでくださいよ、硝子さん。何も二股しようだなんて言ってるわけじゃないですよ。単純に今すぐには決めれないって言ってるんです」
そう弁解しても、硝子さんは今だ不満げな顔で僕を睨んでいる。
「で、でも……それはちょっとなんだかなぁ……」
「僕は二人とも同じくらい大切な存在なんですよ。だからちゃんと考えさせてください。その時がきたら、きちんと伝えますから」
「……本当に?」
「まじまじマジカルスーパーきらら」
「ふふっ……そこまでなら、仕方無いね」
僕らにしか分からない共通言語に、彼女はクスリ、と笑った。
硝子さんは諦めたとばかりに、息を吐き、ぐいっ、と僕に顔を突き出してきた。
「じゃあジョーカーくん……刹那ちゃんはどうなの……? あなたは彼女のことをどう思ってるの……?」
「え?」
なんでこの話で刹那の名前が出てくるんだ?
全く関係ないだろう。
しかもいつの間にか硝子さんも名前読みにしてるし、前のお泊まり会で仲でも深めたのか?
しかし刹那をどう思っているかだと? なんて答えればいいか分からない。
適当に誤魔化そうとも考えたが、硝子さんの真剣な表情を見る限り、とてもそれでは納得しなさそうな雰囲気だ。
僕は長孝をした後、思いついた言葉を口にすることにした。
「気になる存在……ですかね」
「なななぁ……!?」
目をぐるぐると回して、硝子さんは驚愕していた。
「あ、勿論好きとかそういう意味じゃないですからね? 単に今の刹那は色々と危なっかしいというか、ほっとけないんですよ。小さな子供を見てるような、そんな不安感に襲われるんです」
「ま、またジョーカーくんはそんなこと言って……。不安なのは私たちの方なんだからね……? いつもは察しがいいくせに、どうしてそういうことは気付かないかな……」
硝子さんは、不満げにそんなことを呟いた。
気付かないって、一体何のことを言ってるのだろうか?
まるで分からない。
「何が不安なんですか。結香と違ってあいつは僕のことを嫌ってるんですから、何も心配じゃないでしょうが」
「ふーんだっ! ジョーカーくんて、本っ当女心が分かってないよね……! ふんっ!」
硝子さんはキレ気味に叫んでから、口を風船のように丸く膨らませた。
硝子さんの言うとおりである。
僕は彼女がなんで怒ったのか、全く理解できなかった。
◇◇◇
「ばっかじゃないの、ばっかじゃないの、ばっかじゃないの」
「三回も言うな。僕は大真面目だよ」
月曜日の昼休み。
出入りの少ない階段広場で、刹那が最近の硝子さんの様子を聞かれたので、昨日の硝子さんと話したことを言うと、先ほどの罵倒が飛んできた。
全くもって意味が分からない。
「ふーん、あんた私が気になるの? ふーん、へー、本当ばっかじゃないの」
「あのな……せめて人の顔を見て話せよ」
刹那は僕が話していくと、どんどんと首を窓の外に向け、今では僕の顔を見ようとすらしない。
微かに見える耳元が赤くなっているのが、子供云々と言われて怒ったのだろうか。
「絶対にいや。今は顔も見たくない」
「なんだよ、そこまで傷ついたのか……?」
「ええ、もう最悪よ。こんなの下手したら、一生残る傷になるかもしれないじゃないのよ。どうしてくれるわけ?」
刹那は振り返らず、そんなことを言ってきた。
うーん……心の壁が無くなった所為で、メンタル的にも弱くなっているのだろうか。
なら、ちょっと言い過ぎたかもしれないな……。
僕は困り、二、三度頭をかいてから、こう弁明することにした。
「ならその時は、僕を頼れよ。乗り気じゃないけど、刹那には色々と貸しもあるし、放っおけないからな」
「……そっ、なら」
窓の外を見ていたはずの刹那が突然振り返り、長い髪を揺らして近づいてきた。
気がつけば、正面には彼女の顔があった。
刹那はそのシャープな顔を真っ赤に染めて、今までに無いくらい目をつり上げ、口を締めていた。
そして震えた唇で、一言呟く。
「その時は、覚悟、しなさいよ」
「ん? ああ……」
「ふん……じゃーね」
刹那は踵を返し、廊下を歩いて行く。
「あ、おい、空き教室と逆だぞ」
「今日はパスするわよ。こんな顔、結香には絶対に見せられないもの……」
「そう言うなよ、今日は久しぶりに結香が弁当作ってくれたっていうのにさ」
実を言えば、新学期以降、僕らがあの空き教室で昼食を取るのは今日が初めてだった。
理由を言えば、結香がリハビリと称してここ一週間、料理の腕を戻すため待ってほしいと言われたからである。
だから今日結香も、『ようやくまた三人でお弁当が食べれるね』と喜んでたのに、これでは彼女も悲しむだろう。
「後でちゃんと食べるわよ! たくっ、誰の所為でこうなったと思ってるのよ……ばかっ」
刹那は何か言い残し、早足でその場を去っていった。
怒ってたようには見えたが、その足取りはどこか軽やかにも感じられたが、多分気のせいだろ。
◇◇◇
「結局僕一人か……やれやれ……」
空き教室の前で頭をかきつつ、教室の扉を開けよう――としたが、その瞬間手が止まった。
「そういえば……色んなことがあったな」
思えば、全てはこの空き教室から始まった。
結香が僕に告白してきたり。課金宣言をしてきたり。決着を付けて、その後も色々なことがあって。
最終的には刹那も混じって三人で弁当まで食べることになった。
たかが数ヶ月間の出来事だっというのに、ここには色々な思い出ができた。
そう思うと、たかが扉でもえらく重く感じ、その感覚に思わず頬が緩んだ。
「て、なーに思い出に浸ってるんだか、全く」
これじゃあまるで何かが終わるみたいじゃないか。
僕は気を取り直し、空き教室の扉をスライドさせて開ける。
すると中にいたのは、窓際の学習机に座り、外の風景を眺める一人の少女。
揺らめくカーテンから差し込む光に照らされ、そのどこか神秘性すら感じてしまう。
その少女は僕に気がついたようで、こちらを振り向き、小さなその顔を柔らかくした。
「いらっしゃい、七芽くん。待ってたよ」
「ああ、悪い。遅くなった」
僕は慣れた足取りで、結香の前に座る。
久々の定位置に安心感を覚えながら、目の前にある弁当が目に入った。
「刹那ちゃんは?」
「怒ってどこかに行っちまったよ。弁当は後で食べるってさ」
「またケンカ? そろそろ仲直りしたら?」
「僕としてはもう刹那にはそんな苦手意識は持ってないんだけどな。向こうとしては、そうでもないらしい」
「あははは! そうなんだ! あれ? いつの間に刹那ちゃんのこと名前読みするよになったの?」
「ん? ああ、ちょいと前からな。刹那から呼ぶように言われたんだよ。さあ、弁当食べようぜ。お! 唐揚げじゃねぇか! いっただきまぁ――」
ガシッ
箸を持っていた僕の手を、結香はその小さな手で掴んできた。
それも……握ってくる力が次第に強くなっている気がする……。
「……七芽くん、どうして刹那ちゃんが怒ったのか。詳しく聞かせてもらえないかなぁ?」
「な、なんだよ……早く弁当食べようぜ? 僕、お腹空きすぎて死にそうで――」
「イイカラ」
結香の目力に圧倒されて、僕は先ほどの顛末を話すことになった。
話しをしてる間、結香の身体からは黒い風と桜色の風の幻影が混ざり合って、立ち上っているように感じた。
それでいながらも、結香の顔は先ほどと変わらない。いや、先ほど以上の笑みを浮かべて、それが返って僕の恐怖心を刺激した。
あれぇ……?
「ゆ、結香さん……もしかして怒ってらっしゃいます?」
「ううん、怒ってないよ。ただ、そろそろ七芽くんを本気で監禁するかどうか決めかねていたところ」
「激おこじゃねぇか!? やめろ! そんな展開は、ヤンデレドラマCDを聞くだけで十分だ!!」
そろそろ本気って……前々から考えてたのかよ。
なんて恐ろしいんだ星5SSR美少女なんだ……本当……。
てっきり黒台風に桜吹雪が加わって、感情の制御も出来るようになったと思ったのに、より強固になってやがる。
でも一体、先ほどの話しのどこにそんな怒るような要素があったのだろうか。
結香といい、硝子さんといい、やっぱり女心は男にとって難解である。
「はぁ……それには流石に硝子さんに同情するよ……。でもまあ、七芽くんがそんな感じなら、当分の間は大丈夫そうかな」
結香は一人そう納得してから、自分の弁当箱を開けて、手を合わせてから箸を付けた。
よく分からんが、ひとまずは収まったようなので、僕も胸を撫で下ろし再び弁当を食べ始めた。
最早何度も言っているが、結香の弁当は美味かった。
しかも一週間のリハビリの結果も相まって、彼女の料理スキルは確実にアップデートされていた。
明らかに、前とは比べものにならないくらい美味くなっている。
これはこれからの弁当が楽しみだ~。
美味しさのあまり、弁当を掻き込む僕を見て、結香はニンマリと口元を緩めた。
なんだよ。
「ふふん♡ でももう、七芽くんは私にメロメロなんだもんねぇ~♡」
「ああ、そうだな。大好きだ」
「はぇっ!? ひ、否定……しないの……?」
結香は信じられないものでも見るかのように、疑いの目を僕に向ける。
今更、何を驚いているんだか。
「告白までしたんだぞ? そんなの好きに決まってるじゃねぇかよ」
「ほ、本当に本当かなぁ……? もしそうなら、ちゃんとした言葉で言ってほしいかなぁ……チラチラ♡」
「あ、僕面倒くさい人嫌いだから、硝子さんと付き合うことにするわ」
「待って七芽くん!? ごめん! 嘘だから! 冗談だから早まらないでっ!!」
必死に抵抗する結香の姿に、僕は思わず吹き出し笑った。
以前だったら、僕が結香のアプローチを受けて慌ててたのに、今じゃそれも逆転している。
本当に……色々なことが変わったものだ。
「なあ、結香……前に言ったよな。『僕は誰の物にもなる気はない』って」
「え? う、うん。そうだったね」
「今でもその考えは変わってないよ。僕は誰の物にもなる気はない。なりたくもない」
「……それって、誰とも付き合う気はないってことなの?」
僕の言葉を拒絶の意味と解釈したのか、結香は沈んだ表情を浮かべて、僕を見る。
「いいや違うよ、結香。僕は誰の物にもならないし、逆に結香や硝子さんを僕の物にする気もない。僕はただに、みんなと一緒に楽しい時間を過ごしたいだけなんだよ」
人と付き合うということは、誰かに自分の人生の時間を課金するということだ。
課金をし続ければ人との関係性は増えるかもしれないが、同時に自らを消費し、疲弊する。
僕が心情にしていた『人生無課金主義』も、元はと言えば、無駄な時間や労力や人間関係を無くし、自分の人生の幸せを最大限にまで上げるための理論。
だからこそ、僕は以前まで他人との関わりを避けた。
やりたくないことはやらないし、無駄な付き合いはしない。
深まらず、浅く薄い関係だけにとどめて、自らの幸せだけを最大化すればいいと考えていた。
今までの僕とっては、人との付き合いなんて、ただの煩わしい無駄な時間としか感じられなかったから。
「でもこれまでの数ヶ月間で、結香や硝子さん刹那と関わってきて、そんな僕の考えも少しだけ変わったんだ。大切だと思う人となら、一緒に過ごすのもそう無駄な時間じゃないって――だから、」
僕は結香に、笑いかける。
「僕は君が好きだ、結香。君といる時間はなにより楽しいし、とても幸せなんだ。だからこれからも、僕と一緒にそんな時間を過ごしてくれ。嬉しいときも、悲しいときも、僕は君の傍にいたい。出来ることなら……ずっと長くいつまでも」
結香はガラスのような瞳を見開いて、そして頬を桜色に染めて笑った。
「はい。よろこんで」
「ありがとう。大好きだ」
この後の出来事を語るのは、控えさせてもらう。
別に口で言うのもはばかれるような恥ずかしいことをしたわけではないが……まあ、なんだ、あれだ。
それこそ察してほしい。
◇◇◇
突然だが、人生に変化は付きものだ。
あれだけ偏屈を並べていた僕でも――。
感情を制御できなかった結香でも――。
過去の苦しみに傷ついた刹那でも――。
駄目駄目人間だった硝子さんでも――。
皆が皆、何かしらの変化をし、変わっていく。
だからこれからもきっと、僕らは変わり、そして別人となっていくのだろう。
でもそれはきっと、悪いことばかりではないはずだ。
変わったからこそ――手に入れられた物がある。
傷ついたからこそ――乗り越えられた事がある。
行動したからこそ――辿り着くことが出来た場所がある。
確かに自分の人生は大切だ。
その価値は変わらない。
自分の時間は、自分の手で守らなくてはいけない。
他人になどに消費させてはならない。
だがもし、あなたの本当に大切な人が困っていたとするのならば、その時間を労力を、少しでも良いから課金してみるといい。
そうすればもしかしたら、昨日の自分とは少しだけ変われるのかもしれないのだから。
というわけで完結です。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
本格的な感謝は次の話数の方で書きますので、ここでは別の話を少々。
実はこの後も少しだけ続きます。
いわば、アフターストーリー。
一話単独の、短編エンディングエピソードです。
ルートに関しましては、
結香ルート。
刹那ルート。
硝子ルート。
愛果バッド。
ハーレムエンド。
の、計五本。
と、最後にキャラクターたちによる質問回答話数を含めて、本格的な完結となりますので、もうしばらくお付き合いいただければ幸いです。




