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星5SSRランク美少女が、無課金な僕にメチャクチャ課金してきます  作者: 黒鉄メイド
4回転目 無課金系美少女&配布系美少女
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6.配信系仮面アイドル

 結香が、『ペルソナキュート』としてアイドル活動を始めてから数日後。

 デビューシングルである『二面性恋愛系』のミュージックビデオが、ネットの動画サイトで公開された。


 その反応はと言えば、


「一日で何万回再生されてるんだよ、この動画……」


 動画は好評につく好評。

 公開されるやいなや、一日で既に一万再生は優に超えていた。


 このままいけば、今日だけで三万回再生は行きそうだ。

 

 動画内容は、結香ともう一人のメンバーであり小学生くらいの女の子が、片面の割れた仮面を被り、お洒落かつ近未来的な舞踏会で二人して踊って、表の自分とは別に、隠している本当の自分の狭間で苦悩する少女の恋愛模様を歌っていた。


 その動画を、僕と結香と綺羅星の三人で、昼休み中に視聴していた。


「えへへへっ、まさかここまで評判がいいだなんて思わなかったよ」

「いや、いくら何でもこれは早すぎないか……? これも大手事務所のパワーってところなのか?」

「大手だからって訳じゃないわよ、色々と計算されて作られてるわ、これ。流石は9673プロダクションってところね」

「ネームバリューだけじゃないのか?」

「名前の大きさはあくまでも起爆剤。最初に見る人間を増やすための道具でしかないわよ。このミュージックビデオには、そんな最初の視聴者を掴む『売り』や『受け』が全て詰まってる。だから一日で爆発的に再生数が伸びたのよ」

「つまり今売れる物が分かってて作られたってことか……?」

「そういうこと。アイドルなのに、結香たちにあえて仮面を被せて匿名性を高くしたりしてるのもそれが狙いのはずよ。顔よりもキャラ立てを意識した、といったところかしらね」

「なんだよそりゃ……。売れる物が分かるなんて、そんなの反則じゃねぇかよ……」

「商売事だから、強者が勝つのはしょうがないことよ」


 これもあの黒波墨汁という男性の手腕なのだろうか。

 もしそうなら、相当な切れ者である。

 

 今度会った時は是非、今の僕の現状について人生相談に乗ってもらいたいくらいである。


 にしても、このもう一人のメンバー。


 目元が仮面で隠れているため素顔は分からないが、黒髪のロングに、この吸い込まれるような黒い瞳。

 何処かで見たことがあるような……?


「そういえばもう一人のこの子、小学生なの? それにしては、歌唱力も踊りもあまりにも完成度が高すぎる気がするけど……?」


 綺羅星も気になっていたのか、スマホを指さして、結香に聞いた。


 僕もえらく上手いと感じたが、その気になればなんでも出来る綺羅星が認めるのならば余程のことである。


「私もびっくりしたよ! 小学生なのに私よりも歌や踊りが上手で、もう追いつくのがやっとだよ!」


 びっくりしたと表現したいのか、結香は両手を広げて、口を大きく開けた。


 いわゆる天才というやつか。

 綺羅星といい芸能界っていうのは本当に恐ろしい場所だな。才能の塊しかいないのかよ。


「でも、とても優しくて、困ってる私に色々と教えてくれるんだぁ。会う前はどんな子なのか不安だったんだけど、すぐに仲良しになれて、今では『お姉ちゃん』て呼んでくれるくらい仲良しなんだよぉ♡」

「そ、そうなの……それは……良かったわねぇ……」


 一瞬、綺羅星の表情が引きつった。

 大切な友人を取られたのがショックだったのか、笑いつつも、口の端がぴくぴくとヒクついている。


「名前はなんて言うんだ? この子」

「ああ、それは秘密なの。私たちの正体は周りに教えちゃいけないことになってるから」

「がっつり僕らにネタバレしてるじゃねぇか……」

「二人はいいの。二人には知っておいてほしかったから」


 結香は得意げに笑い、僕らを見てくる。

 この感じは……珍しく褒めて欲しいのだろか。


 まあ確かに、友人のアイドルデビューが華々しく決まったのはめでたいことだ。

 ここは素直に喜んであげるのが友達の務めだろう。


「何はともあれ、よかったな。結香。幸先のいいスタートがきれてさ」

「本当にね、おめでとう結香。あなたの歌、とても良かったわよ」

「えへへへへっ♡ 二人にそう言ってもらえると頑張った甲斐があったよぉ♡」 


 だらしなく口元を緩ませて笑う結香。

 正直アイドルがするにはどうかと思うくらいの緩さ加減だが、幸せそうなのでよしとするか。

 

 どうせ素顔は秘密のままだしな。


「あ、でも私アイドルになっても、七芽くんへの課金はちゃんと続けるから、そこは安心してね♡」

「そこはどうでもいい」

「はいはいそこ、いちゃラブなら、私のいないところでしてくれないかしら? 甘くてしょうが無いから」

「いちゃラブ言うな。僕と結香は友達だ」

「えー」


 僕らの何気ない昼休みは、こうしていつも通り、賑やかに過ぎていくのだった。

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