表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
青春18きっぷで脱出  作者: 安曇 穂高
01. 信州への架け橋
6/36

中央本線 藤野-甲府

藤野駅を列車は発車した。上野原に入れば、もう正真正銘の山梨県である。山梨県に入ると、降りる人が目立ってきた。上野原、四方津、鳥沢、大月あたりが少しスーツ姿のビジネスマンの方が多かった。そう広高は見ていた。その隣には早くも寝ている穂高がいた。

笹子を過ぎたところにある長大たる隧道を列車は疾走する。およそ五キロの区間、ゴーッと隧道独特の響音がする。その響き渡る音によって、穂高は目を覚ました。

「ここはどこ?」

「山梨県にある甲斐大和駅。」

「もうそんなところ?」

「速いだろう。」

「寝始めたときは、相模湖か藤野だった気がする。何キロ過ぎたのか。」

「約45キロメートルかな。時刻表見て、営業キロという欄からわかる。」

「え、時刻表ってどうやって見るの?」

「縦に列車の時間、横には駅名が書いてあるから、乗りたい列車を辿っていく。基本的に、同じ路線はまとまっているから使いやすい。乗り換えるときは、例えば松本駅だったら大糸線が分岐しているから、大糸線の時刻を別に確認する必要がある。」

 広高は、そう実際のJR時刻表を見ながら教えていた。そうするうち、甲府駅に到着し、特急待ちの時間の間に駅の中にあるトイレに入った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ