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青春18きっぷで脱出  作者: 安曇 穂高
01. 信州への架け橋
17/36

中央本線 塩嶺峠 2

穂高が呼んだ車掌は、偶然最後尾の車両内での大ゲンカに気がつき、修羅場を仲裁しようとするが...。

 その車掌は、優斗と杏奈の二人を説教していたが、ギリギリのところで楓花はトイレに行っていたために怒られずに済んだ。

この車掌というのは、穂高が運転再開までにどれだけの時間がかかるか聞いたとき、偶然優斗らの諍いごとに気がついて四号車に向かったらしい。この二人は運転再開後みどり湖駅で強制下車となったらしい。上諏訪の時点で鮨詰めになっていた電車も、岡谷からガラガラになり、ついにまた引き摺り下ろされるらしい。

一方、穂高と愛花は、悠々と「地名・駅名しりとり」をしていた。

<前略>

「淡河」

「桑折」

「竜王」

「羽後本荘」

「羽後牛島」

「松島」

「松山」

「松井山手」

「手樽」...というところで穂高の負けに終わった。というその時から怒鳴り声は丸聞こえになって、筒抜けとなった車内の後方からは大声が響き渡った。

 楽しい移動という繊細な硝子が、硝子片となって砕け散っていってしまったような感覚に穂高はなった。

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