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青春18きっぷで脱出  作者: 安曇 穂高
01. 信州への架け橋
14/36

全国ニュース

広高がインターネット上で新聞社のサイトを開いていると、思わず誰のことかと思うような記事を開いた。


「かくかく県しかじか市の小学四年生、鈴木王様(キング)君が、今日の昼ごろから行方がわからなくなっています。現在どこにいるかわかる方は至急最寄りの警察署へお越し下さい。これについて、両親は『勝手にどこかに逃げるとか、馬鹿か。』とコメントしています。」という映像とともにであった。


そこには思い切りかの「王様君」の顔写真付きで掲載されていた。

「この人たち、愈々狂悖の性を帯びてきているよね。...というより、これ、『穂高』って名前になるまでの昔の姓名じゃん。いつの間に全国ニュースにされたの!」

「え、そんなに光なき月のような名を君はつけられていたのか。」

「そうだよ。で、入学式の日に、『鈴木王様君』って名前呼ばれて、野々村竜太郎のごとく泣いたから、次の日に登校したら、」

「で、どうなった?」

「山男の校長先生に呼ばれて、『穂高』って呼んでくれるようになって、学校中の教師全員にそう呼んでもらえた。でも、親が参観に来るたびにそのことについて校長先生に怒鳴ってた。」

「君は立派な人間だが、親が最悪だな。今の話の内容、実はボイスレコーダーに録音させてもらったから、安曇まで来ても調停を申し立てることができて、こちらが有利になる。」

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