プロローグ 謎の召喚陣と神さま
どうも、お久しぶりです。小久保です。
この小説の内容として、「数学教師なのだが、勇者として過ごしている」という物語です。この新作が思いついたのは、つい2か月くらい前(2018年6月頃)で、適当に読書をしていた際、急に思いつきました。
数学教師に何かを追加したい。←この考えが浮上。その後、勇者でいいんじゃね?と言う事で実際、プロットを作ってみる事に。結果、うまくいった。と言うわけで作ってみることにしました。
2018年12月08日改稿。
今作は、カクヨムにも全く同じ内容を投稿しています。
「え、これは召喚ですか……?」
「はい。あなたは、謎の召喚陣で此処に召喚されました」
「謎の召喚陣……?」
「はい。正体不明ですが、何らかの召喚陣があなたをこの地へと迎え入れたのでしょう」
「現実世界に帰れるんですか??」
「帰れないと思いますね。次元を超えるほど大きい召喚魔法の再使用は、最低でも6年程度掛かる見込みです」
「その間、何をすればいいんでしょうか?」
「現実とは、全く異なる世界。異世界で生活するという方法はどうでしょう?」
「確かにいいかもな……って良くないわ。異世界で生活するなら冒険者とかがいい」
「まぁ……大半の人はそう言いますよね。でも、私の所には、勇者くらいしか募集がないんですよね」
「『勇者』しかないの?」
「基本的にそうなります」
「分かった……勇者になるよ」
「了解致しました。職業は何が良いですか?」
「そもそも勇者自体が職業じゃないのか?」
「いえ、勇者以外での職業をいくつか決められます」
「じゃあ、現実世界にいた頃と同じ、数学教師でもいい?」
「あ……はい。能力は、何にしますか?」
「魔法が使える能力と、暗号などが解ける能力、文字が読める能力………………とかでいいか?」
「精々、2つに絞って下さい。あなたの設定をカスタマイズする時に使用する魔素消費で、私が疲れます……」
「すみません。じゃあ、魔法が使える能力と、文字が読める能力をお願いします」
「分かりました。そういえば、あなた数学教師になるんだっけ? この本を持っていくと良いよ」
「異世界暗号解読本……?」
「名前の通り、異世界の文字の中に日常的に含まれる、暗号を解読する本だよ。内容は簡単だから、スイスイ読めるけど、実際に実践するとめちゃくちゃ難しいらしいよ。ま、数学教師っていったら数字系とか暗号系とかが得意そうだし、頑張ってみて!」
「まぁ、暗号だからね……。難しいのは、現実でも同じだよ」
「あ、ちょっとね、貴方に頼みたい事があるんだけど、聞いてくれる?」
「なんでしょう?」
「さっき、職業を選んでもらったんだけど、数学教師の傍ら、もう一つの勇者を選んでもらえないかな」
「まあ、いいけど。なんか事情でもあるの?」
「私を怒らせた『奴』を倒して欲しい。今、異世界は、その『奴』によって、世界が壊されている状態にある。だから、貴方に『奴』の討伐を頼みたいんだけど、いいかな?」
「あ、はい。大丈夫ですよ。ところで、その『奴』って言うのは強いんですか?」
「はい。推定レベルは300以上にもなり、東京都市を一瞬で吹き飛ばします、そんな強さです」
「流石に強すぎでしょ……。そもそも本当に倒せるの?」
「貴方なら大丈夫です。貴方の初期勇者レベルを150に設定してあるので、経験を積めば、それなりに高いレベルになりますよ」
「魔法とかは?」
「魔法レベルは10ですね。精々、基本属性が使えるくらいで、魔法の連発はできません」
「え、それどういうことですか?」
「だから、あなたには魔法の使用が向かないってこと!」
「それをどうにかできません?」
「無理です!!」
ピピピピ……。
「そろそろお時間だから、異世界に転送するよ。そうだ、これ、必ず無くさないで持っておいてね」
「え? これ何……って待て待て待て、説明してぇぇー」
・・・・・・・「幸運を祈るよ、和希くん」
お読みいただきありがとうございました。
感想・評価等、宜しくお願い致します。今後の更新の励みになります(なるかな……)。