第十八話「何故!?」
放課後。
「意味分かんね~」
「そんなに嫌?」
出し物が決まった後に誰が何の役割をするかで剣は、全員分のメイド服と執事服作ることになった。
「完全に罰ゲームだ!嫌がらせだ!」
「決まったんだからちゃんとやりなさいよ」
「何故俺一人なんだ……」
「まだ、一か月以上あるんだから、時間があったら私も手伝うから」
肩をポンポン叩かれ励まされた。
「ただいま~」
帰宅するとキッチンで麗子が料理を作っていた。
「お帰りなさいませ剣様」
「麗子さん飲み物頂戴」
鞄をドサッと置いて椅子に座る。コップにジンジャエールをついで剣に渡した。一度口に付けたらスピードを落さず一回で飲み干した。
「だぁ~~~」
「どうかなさいましたか?」
「あぁ、一か月後に文化祭があるんだけどクラスの出し物で、メイド&執事喫茶やることになったんだけど」
「メイド&執事喫茶ですか……」
「それで役割分担で一人で全員分のメイド服と執事服作ることになったんだよ。強引に」
「それはなんともヒドイですね」
「でしょ!?俺裁縫とかできないのにどうすればいいんだ」
頭を抱えてうなだれる。麗子は、何か考えてる様で顎に手を当てて。
「剣様。クラスの男女の比率は何人ですか?」
「え?えっと男子が13女子が17だけど」
「分かりました。そのメイド服と執事服、私にお任せください」
「えぇ!?いくらなんでも悪いよ」
椅子から立ち上がり麗子からの申し出を断ろうとするが。麗子は、その場で片足を膝に着けて。
「私がここに来たのは、剣様のサポートをすることです。強引に押し付けられた仕事は、剣様がやることではありません。」
「う~ん」
どうしようか迷うが。
「分かった。じゃ、お願いするよ。でも、少しは手伝うからね」
「はい」
夕食後。
「それじゃこれから作業を始めます。何かありましたら読んでください、すぐに来ますので」
麗子の住居は、剣の丁度真上の部屋になった。
「今から!?」
「材料の調達しないといけないので」
「そ、そうか」
「剣様。お休みなさい」
お辞儀をして出て行った。




