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9/11

あなたが見たのは女神様ですか?妖精ですか?

明けましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします\(^o^)/



その日、リンクは嫌な予感を覚えで目を覚ました。


学園島に来て一月半、最近ようやく平和になったと思ったのに。ついついため息が漏れる。


ここに来てから毎日が慌ただしかった。

まずアオイを女と思い込んで怪しいプレゼントや猛アタックを繰り返すバカ共を蹴散らし潰し追い詰め…

つかの間の平和のちに、

男でも関係ないっ!好きになったのがたまたま男だったんだ!!と言って愛をささやく愚か者や更に怪しいプレゼントが贈られるようになっていく…。

その時点でアオイの口が悪くなっていった。

可愛い笑顔で地獄に突き落とす毒を吐く。

今まで苦労性の美少女顔したほのぼの幼馴染みと思っていたが、あの父親(ゼノン)の血を確かにひいてるなぁと思わされるえげつない返り討ちや先制攻撃は見事!の一言につきる。

それでも諦めない者はリンクが物理的に締め上げ、再び平和が戻ったに見えたのだが…



教  師  が  手  を   出  し   や  が  っ   た !   !



ちなみに…ナニがとはいわないが未遂に終わったのでアオイは清いままである。



その始まりは、夕食後担任教師に呼び出されたとアオイが言ったことからだった。

リンクも一応教師達のいる塔の前まで付き合い、

偶然あった同じ科の友人と話していたがいっこうに出てこないアオイ…不審に思って担任を尋ねれば呼び出してもいないとの返事。

最近までのアオイの受難や騒ぎを知っている教師や友人達で血眼の捜索をするも全く発見されず小一時間。

もしもに備えて持たされた緊急連絡用の魔方陣越しにゼノンに助けを求める事となってしまった。


壮絶に機嫌の悪いゼノンに事情を説明した瞬間、幾多の魔方陣が宙に浮かび…

瞬間、教師塔の一部がぶっ飛んだ。


とある魔術師の教師がアオイの愛らしさに血迷い、

監禁した上、薬を盛り、意識が混濁してきたところで手を出そうと服に手をかけた瞬間であったらしい。



その後のことは正直忘れたい。


凄惨なほどに美しい笑みを浮かべてゼノンがその教師をずったずたにしたのだ。



ゼノンはそれはそれはすごい魔術師である。

手がもげようが、腹に穴が開こうが、その人間や細胞に命あるかぎりは再生と治癒を施せる。

おまけにえげつない事も必要ならば軽くこなせる。

大戦時代を生き抜きなおかつ名を馳せ、今もなお恐れられる人なのだ。

そして妻に重すぎる愛情表現と束縛と監視を平気でするような人なのだ。

そんな人の妻に似た可愛い息子に手を出せばどうなるか…


それはそれは酷いこととなった。



15分ほどの拷mo…いや、父の怒りを一身に浴びて血に染ま…いや、それすら気にならないほど髪も顔も真っ白になった教師に何やら呪いを施し、

ゼノンは瓦礫と化した教師塔を一瞬で直すとアオイを解毒した。


仕返しと枷は十分にしたから学園側でなにもしなくて良い、心配するなと言い残しいそいそと帰っていくゼノン。

その後ろでは報復行為のえげつなさで貧血やら気分を悪くするものやらが沢山転がっていた。

トラウマにならなければいいが…


「父さんなんでシャツのボタン全部空いてはだけてたんだろうね?」


首をかしげるアオイにリンクはなにも答えなかった。

お楽しみ直前だったのかもしれない、と察するくらいにはちょっとは大人なリンクなのであった。



そんなことがあり、アオイを取り巻く環境は変化しBL的要素がない友人達もでき穏やかな学園生活になった。




そうなったはずなのだが…

何故か嫌な予感は拭えない。


今日は休日でのんびりすごそうと思っていたのにいつもより早い時間に目覚めてしまった。


眠る気にもなれず、そのままそっと部屋を抜け出し鍛練を黙々とこなす。



いつもより丁寧に、回数も割増して基礎鍛練を終える頃にアオイが寝ぼけ(まなこ)で降りてくる。



「リンク今日はいつもの休みより早いね。」



「悪い、起こしたか?」



「なんだかザワザワした感じがして…うまく言えないんだけど…う~ん…」



「アオイもか…俺も嫌な予感がして仕方がない…

何もないといいんだが…」



「あ!もしかして姉さんがリンクに会いたいって暴れてたりして!」



「シャレにならんってそれ!

いや、でも理由もなくユリは押し掛けてこない約束をしたから…暴走してもこっちには害はないんじゃないか…?」



アオイは微笑んで何も言わなかった。

ユリが暴走したら最終手段として、リンク召喚(生け贄)にされることだろう。

それはリンクも理解しており、深いため息しかでない。



「……走るか…」


「うん。」



不安を吹き飛ばすため、二人は毎朝の日課のマラソンを始めた。



このときまだ二人は、最凶美少女姉妹が学園島に上陸するなど微塵も思わなかった。





嵐が吹き荒れるまであとわずかー…




来る~きっと来る~

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