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あなたが見たのは女神様ですか?妖精ですか?2

「大変だ!女神様が表れた!」


「妖精見たぜ!妖精!」



アオイとリンクが大食堂で朝食を食べていると、先に食事を終えて出ていったクラスメイトが飛び込んできた。



「黒髪の女神様だった!」


「銀髪の妖精だった!」



知らせをもたらしたクラスメイトは頬を染め、うっとりとしている。

その様子に皆がざわりと騒ぎだした。

アオイとリンクは嫌な予感を覚えた。

予感というか、確信を覚えた。



アオイの姉のユリは深緑がかった黒髪の美少女で、よく白系や淡い色合いの服を好んで着ているため女神のような、とたたえられたりしている。

妹のスミレはゼノンによく似た人外美少女で、無表情がデフォルトなので木陰とか湖畔とか花畑に立ってると妖精みたいで消えてしまうんじゃないかと不安になる位に妖精に見える。



「…仮にユリ達だとしてスミレが出歩くとかって何かあったのか?」


「スミレ、ほとんど家からでないから…」



二人はスミレが病弱で外に出られないと思っているが、実はただめんどくさいから出ないだけだったりすることを知らない。


何かあったのか…?と不安を感じていると唐突に食堂の扉が大きく開いた。



バアァァァァァァァン!!!!!



普段片方しか開けられない重い大食堂の扉のもう片方が。観音開きとなった扉の真ん中に見えるひとつの影。

逆行となりよく見えなかったが一歩二歩と近付くにつれ、黒ずくめの黒髪の男だとわかる。



「失礼します、アオイ様とリンク様はいらっしゃいますか?」



「クロなんでもう片方も開けたの?」



「その方が目立つからよ~。」



男はアオイとリンクがよく知るスミレの執事、クロードだった。

皆が二人をみるなか、その後ろから美しい声が聞こえた。



「リンクっ!

会いたかったわ!

あと、アオイも久しぶり!

うふふふっ、来ちゃった♪」



頬を薔薇色に染めた麗しの美少女ユリが両手を広げ、微笑んだ。



「ゆっ、ユリ!???????!!!!?」



ガタンと椅子から転げ落ちたリンクの顔はそれはそれは真っ青だったという。




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