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6、20190310

 術後、祖母は日を追うごとに衰弱していた。断続的とはいえ、祖母が間違いなく死へと向かう経過を克明に辿るように連なる写真たちは今見返しても非常に惨い。つい先日こちらにピースをしていた両腕は細くベッドに横たわり、両目はこちらを弱々しく見つめているが、その細く小さい瞳の中には体の自由をほぼ完全に奪われてもなお燃えたぎる生への執着が垣間見える。祖母本人はもちろんのこと、ぼく含め周囲の親族にとっても、この出来事は各々の魂をもって臨まなくてはいけない重大な事件だった。

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