まるちゃんのメッセージ
めずらしく今日のお昼は、ぽんちゃん以外誰もいません。
お腹すいた。久しぶりにおいしいぺぺロンチーノを頬張って食べたい。
新鮮なニンニク、オリーブオイルの香り、唐辛子のおいしさ。それらをスパゲティにしっかり絡めて炒めて。
材料
- [ ] にんにく 1かけ
- [ ] 赤唐辛子鷹の爪 1本
- [ ] パスタ 1人分
- [ ] オリーブオイル 大さじ1
まずはお湯を沸かして、パスタを茹でよう。アルデンテは少し硬いので、少し時間延長します。
その間に、ニンニクの皮をむいて、1mmくらいのスライスにします。
フライパンを温めて、オリーブオイルを入れる。弱火でスライスしたニンニクを入れて、揚げるようにキツネ色に火を通します。
ニンニクの香りをオリーブオイルに移していく感じ。ニンニクを取り出して、あとにトッピング用に取っておく。
輪切りにした鷹の爪をパラパラ。じゅっと辛みが出てきたら、茹でたパスタを投入。
しゃーっと、炒めて、パスタ全体にオリーブオイルを絡めていきます。
塩をひとつまみ、パラパラ。
さあできた。
いただきまーす。
はぐはぐ
はぐはぐ
ちょっと辛いけど唐辛子の旨みがおいしいんだよね。
ミルクコーヒーぐびぐび
ごちそうさま!
食べた食べた。
ぽんちゃんはコーヒーを飲んでいるうちに、ふと疑問がわいてきました。
なんか、あまりおいしくなかった気がする、、、気のせいかな?
なんか、、、油っぽい。同じ材料でいつも通りに作ったんだけど。
首を傾げます。はてな?
風邪でもひいて味覚が鈍くなってるのかな??
それから、数日後。みんなに、そんな話をすると同じような感想が出てきました。
「確かにそんな気がする」
「なんかモヤっとしてた」
「もしかして材料が変わっているのかも」
確かにオリーブオイルが昔みたいに香りが立たないし、粘りも少ない気がする。
ニンニクも匂いがマイルドで、品種が違うのかもしれない。もしかしたら鷹の爪も。
「いろいろ、材料探してみたらいいんじゃない?」
「うん、、、」
そんなわけで、スーパーへ見に行ってみます。オリーブオイルは色々あるけど、どれが良いのかな。
200gくらいのビンで、500円から1500円まである。いつも買うのは昔からある500円ぐらいのオイル。今日は800円くらいのを買ってみよう。エキストラと書いてある。
家に帰って、味見してみます。
うーん。
台所のオリーブオイルもなめてみます。
あれ、こんなんだっけ?昔から同じ製品のはずなんだけど、、、あれ?会社名が変わって、すっきり味とか書いてある。
試しに白い皿に、小さじ1をたらしてみると、色がサラダ油のように薄いです。さっき買ってきたやつはオリーブっぼく緑です。
「まるちゃん、ちょっといい?」
「どうしたの、ぽんちゃん?」
「ちょっとしたクイズ。ここに2つのオリーブオイルがあります。いつものやつと、さっき買ってきたやつ。さて、どっちでしょう。」
「ええ、自信ないな」
まるちゃんは、それぞれをなめてみます。
「よくわかんない。どっちも同じに感じる。」
「そう、だよねえ」
「これじゃ、ぺぺロンチーノ作っても、油っぽい感じじゃない?もう少し高いので試してみたら?」
「うん、、、」
「最近、気候おかしいしね。たまたま鮮度が悪い在庫品だったかもしれないし。いろいろ複雑になっているのかも。」
ぽんちゃんはがっかりしてしまいました。ただでさえ高いのに、さらに高価なオリーブオイルを試す気にはなれません。手軽でおいしいものが急にぜいたくなものになってしまいました。
まるちゃんは、そんなぽんちゃんの様子をみて、なんだかかわいそうになってきました。
「ぽんちゃん、ちょっとまっててね」
大きなお鍋に湯を沸かしてパスタをひと束茹で始めます。まるちゃんは麺類を茹でるのが得意でタイマーを使いません。麺を見て、だいたいの茹で時間を予想します。あとはお鍋をじーっとみて、麺の透明感を見定めるんです。このパスタは茹で時間7分と書いてあるけど、まるちゃんは目もくれません。
「よし、こんなもんかな」
ザルにざっと上げて、しっかりお湯を切ります。
フライパンを火にかけて温めると、バター大さじ1を入れて、パスタをシュワーっと踊るように炒めていきます。水分が飛んで、パリッとしてきたら、しょうゆ小さじ1くらいをフライパンの脇にじゅわっと入れて香りをつけます。しょうゆの香りが、ぱっと広がります。
塩をパパッとかけて、皿に盛り付けて完成。半人前をふた皿。
「さあ食べてみて」
「おいしそう。いただきまーす」
はむはむ。うまい。バター醤油味のスパゲッティだ!
茹で加減や炒め加減、塩加減も完璧で、同じもの作れる自信ない。
「いいでしょ、これ」
「おいしい!まるちゃんすごい!」
「まあ、ぽんちゃんみたいに色々できないけどね」
まるちゃんは、ほかにも料理次第で手軽においしいものが作れるよ、と元気づけてくれたのでした。そのことが、ぽんちゃんにも伝わったようです。
「そろそろ新そばが出てきたね。今度、煮干しの出し汁作って、温かいおそばを作ろうよ。麺類ならまかせて。」
うれしくなったぽんちゃんは、なんだか元気が出てきました。
「まるちゃん、ありがとう!」
「へへ、どういたしまして」
おしまい




