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未来せっけん


近くの川でマラソン大会がありました。


見学に行くと、白いテントで近所のおばさんたちが紙コップをたくさん並べています。こんな所に水の補給所?

なんだろう。


「こんにちは、何をしてるんですか?」


「あら、ぽんちゃんたち。いらっしゃい。

今日はね。水に興味を持ってもらおうと思って、クイズをやっているんだよ。やってみない。」


- [ ] 水道水

- [ ] ミネラルウォーター

- [ ] 水道の水源地の水を煮沸殺菌したもの


「コップには1から3まで数字がかいてあるよ。さあ、どれかな。」


おもしろそう。


1番をぐびっ。うーん。ビミョー。

2番。ふつうにおいしい。

3番。なんか、さわやか、、


さて答えは?

ぽんちゃんたちの答えはほとんど見当違いでした。

1番、ミネラルウォーター

2番、水道水

3番、水源地


「あれーハズレタ」

「なんでー」

「おいしいと思ったのが水道水だった、、、」



皆それぞれ感じ方が違うし、その場の雰囲気でもかわるんだね。



参加賞に廃油せっけんをもらいました。

近所で廃油を持ち寄って作ったそうです。


小さな袋にせっけんと作り方の紙がはいっている。

面白そう!やってみたい!



そんなわけで、今日は廃油せっけんを作ります。

危ないから大人じゃないと材料は手に入らないし、もしもがあるから、お爺さんに見てもらいます。


ドーナツを揚げた後は、まだ油がきれいなので、空いたサラダ油の容器に溜めてあります。

ちなみに、肉や魚を揚げた油は燃やすゴミに出してしまいます。ビニール袋に古新聞を細かく割いたものと廃油を入れて縛るだけ。



近所の薬局へ行って、苛性ソーダを買ってこよう。

お爺さんに同行してもらいます。




「こんにちは」


「いらっしゃっい、ぽんちゃん。あら、お爺さんも。風邪でもひいたかな?」

白衣を着たおばあさんが出てきます。


「いやいや、今日はぽんちゃんの付き添いでしてな。石けんを作るので、苛性ソーダをくださいな。」


「ハイハイ、ちょっと待ってね。」


カウンターの下にある引き出しの鍵をカチリと開けると、白い箱を出してきました。

ザラザラと音がしています。


「これは、劇薬だから気をつけてね。皮膚につくとヤケドするよ。水に溶かすと高温になるから、急に水に入れないで、少しずつ溶かすんだよ。」



「わかりましたー。気をつけます。」



家に帰って、準備をします。

- [ ] 空のペットボトル 2リットル

- [ ] 計量器

- [ ] ステンレスのボウル

- [ ] ロート

- [ ] 空の牛乳パック 1リットル

- [ ] 水 200ml

- [ ] 廃油 600ml

- [ ] 苛性ソーダ 80g

※ゴム手袋をしよう。必ず大人と一緒にね。



まずは苛性ソーダを80g計量します。

これはきっちりと量る。でないと危ないよ。お爺さんが注意をうながします。


流し台で、鍋かボールに計量した苛性ソーダを入れて決まった水の量をを少しづつ入れていきます。

すごい熱がでるからゆっくりゆっくり。

入れ終わったら少しおいて冷まします。


ロートを使ってペットボトルに溶かした苛性ソーダ、廃油を入れて蓋をします。この時が一番危ない。倒れやすいから充分に気をつけよう。



あとはシャカシャカ振ってよく混ぜ合わします。

30分くらいかな。

豆乳みたいにトロリとしてきます。



できたら、牛乳パックのあき容器に入れて完成。台所の隅に倒れないように1週間程おいでおきます。


ペットボトルはそのまま放置しておこう。

残った液もせっけんになるから、あとで水を入れてシャカシャカすればせっけん水になる。台所の掃除とかに使いきってしまおう。



1週間後。


紙パックをハサミで切ってばらします。

みんな興味しんしん。


せっけんの固まりがどーんと出来ていました。これを包丁で3センチの厚さくらいで切っていきます。

4個か5個できたね。

淡い黄色で、ほんのりせっけんの香り。


おおー。やったー。

みんなの歓声が上がります。



新聞紙に包んで、部屋の隅にでも保管しておこう。


洗面所や台所で手洗いに使ったり、油のひどい食器洗いにつかったり。

いろいろ使い道あるね。


油でできたせっけんで油を洗う。

なんとも不思議。


みんながこうやって、ちょっとずつ関心を持てば、海や川の水もきれいになる気がする。


水のクイズがきっかけとなって、ぽんちゃんたちに色々と考えさせられるものがあったようです。



このあと、、

みんなで川へ散歩に出かけました。

上流に町があって、少しゴミが目立ちます。


川の流れが急なところで、3匹のカルガモが縦一列でラフティングをたのしんでいました。

「カルガモちゃんは渡り鳥のカモと違って、色んな遊びを思いつくね。」

シマちゃんが笑っていいます。

たしかに野生っぽくない所があるかな。



少しゴミ拾いをして帰ります。

ちょっとちょっとの積み重ね。



この光景が続きますように。




おしまい。


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