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一人芝居

作者: 凪

太陽の光で目が覚めた。

また、つまらない1日の始まりだ。リビングにおりて朝ごはんを食べようかと思ったが特にお腹が減っていたわけではないので食べないことにした。制服に着替え、学校に行く準備を済ませた僕はいつもより少し早く家を出た。教室に着くとまだ誰も来ておらず不思議な感じがした。誰もいない教室。そこは自分の知ってる場所ではなく、もっと自由な場所に思えた。僕はこの時間が好きだ。しばらくすると、1人、また1人と教室に入ってくる人が増えてきた。「おはよう」と挨拶を交わす声も聞こえてきた。僕は端っこでひっそりと読書をしていた。

僕に喋りかけてくる人なんていない。そう思いながら少し期待していたが、当然喋りかけられることはなかった。「あぁ、いつもこうだな」と思いながら次のページへとめくった。僕は誰にも話しかけられないし、みんなから存在を忘れられているような気がしたがそんなことを思っても意味がないため、考えることをやめた。逆に良いことだってある。何をしていてもバレないということだ。みんなが授業を受けているときに読書をしていても誰からも注意されることがない。意味のない授業を受けるより自分にとって有意義な時間を過ごすことができる。今日は学校が昼までだったため、憂鬱な昼休みを過ごさずにすんだ。家に帰り、授業の復習をしたり読書をしたりした。眠くなってきたので布団に入った。

そして眠りにつく前に思った。

あぁ、そういえば僕死んでるんだった。

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