第51話
第五十一話:私の記憶 四十五
人生の舵を切るのは本当に難しい。私は病院で夜勤のある仕事はやめた方がいいと言われた。良い上司もいたけれど私は工場を辞める決心をした。この工場は、働くということは大変だということを改めて教えてくれた。最終日に私は自分が使用していたキン肉マンのグッズを、お世話になった上司にプレゼントした。喜んでもらえて嬉しかった。『心に愛がなければスーパーヒーローじゃないのさ。』キン肉マンの主題歌の歌詞である。私はスーパーヒーローを目指してはいないが、心に愛を持って生きたいと考えている。
私は日勤のみの仕事を探すことにした。その旨を私の勤めている会社に告げると、日勤のみの工場もあるとのことであった。後日、工場見学をしに行ったところ、ライン作業ではない為、気持ちにゆとりを持って取り組めそうだと感じた。私は現在日勤のみの工場で働いている。同時に小説の方も書き進めている最中である。『モナカ』ではなく『さいちゅう』である。日本語は難しい。
土日は休みなので、小説を書くのもはかどるが、なるべく歩くようにしている。新しい工場で働き出す前に、しばらく時間があったので、実家に帰った。私の実家から歩いていける神社へ行って、素敵な御朱印帳を買った。そして御朱印を書いてもらった。こうして私の御朱印集めがスタートしたのである。神社へ行って神様にお願いしていることは以下の通りである。『私に関わってくれる全ての人々の健康と平和、笑顔をお祈り致します。私の病気を早く治してください。私の書く小説で誰も傷つきませんように。』
神様にお願いし過ぎだろうか。毎日のように神社に通っていたので宮司さんとも親しくなった。栗をもらったので私は新米を渡した。新米は私の母である美弥子の実家から送られてきた物である。とても美味しいお米である。私も毎年もらっている自慢の米であった。米と言えば、私は米米クラブのカールスモーキー石井を見たことがある。大学時代にパルコでちょっとしたアルバイトをしていたのだが、エレベーター待ちをしていたら上から降りてきたエレベーターから彼が飛び出して来たのである。オーラが凄くてびっくりした、という話である。




