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サンキュ  作者: 廣風直
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第27話

第二十七話:私の記憶 二十三


 私は盆地にある高校に勤めながらも一年目と二年目は教員採用試験は受けていた。しかし、結果は不合格。働きながらの勉強は全然身についてなかったのである。そもそも、そんな時間を作らなかった私が悪いのである。

 盆地高等学校三年目、私はボケになった。それまではツッコミだった私が、ボケにボケまくった。理由は後輩に堀河彗というのが入ってきたことによる。彼は私の一つ歳下だ。私が赴任してから二年後にやってきたやつだった。縁があって隣の席になった。とても気の合うやつだった。いつも馬鹿な話をして笑いまくった。職員室が煩くなったと言われた。しかし私達は、ボケてツッコむ関係をやめなかった。実に愉快な毎日だった。

 関道岳というのもいた。これも私の後輩で堀ちゃんと同期である。彼は少し不思議ちゃんで、私の住んでいる向かいのアパートに引っ越して来た。そんなある日、玄関のチャイムが鳴った。何だろう。珍しいな。と思って扉を開けた。すると、郵便局員が立っていた。「あの、関道さんのお宅ですか?」あ、なるほど。向かいのアパートと間違えたとわかった私は、その旨を伝えた。郵便局員は去って行った。後日、関ちゃんに「郵便物受け取った?」と聞いたところ、「はい?」と首を傾げながら返事をした。そうか、郵便局員さんは、間違えた事を言わなかったんだ。そう思った私は、実はね、、、と事の成り行きを話した。「すみません、僕が住所間違えて伝えたみたいです。AとBを間違えました。」

 それからだったと思われてる。お互いの家を行き来し始めたのは。酒とちょっとしたツマミを買ってお互いの家をピンポンし合った。楽しく語り合った。実に愉快な思い出である。

 堀ちゃん、関ちゃん、私。三人で毎週水曜日、近くの温泉へ行くことに決めていた。大雪の日もあったが、関ちゃんから迎えに行きますとのメールを受けて家まで来てもらった。そこで湯に浸かり、語り合い、サウナに入り、水風呂の冷たさに飛び上がり、風呂上がりのレモリアの美味しさを知った。レモリアとはヤクルトから発売されたリラクゼーションドリンクである。

 

 

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