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サンキュ  作者: 廣風直
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第13話

第十三話:私の記憶 九


 エースのパワーアップが物凄かった。この前までそんなにジャンプしてたか?と自分の目を疑った。私はエースに尋ねた。バレー部辞めてた間、何してたの?と。するとエースは、ラーメン屋で皿洗いしてたよと答えた。なんかさ、こう、トレーニングとかしてたんじゃないの?いや、皿洗い、めっちゃしてたよ。ほぅ。ほほう。

 人は皿洗いをすると、ジャンプ力が上がるらしいぞー。みんな奮って皿洗いに励むように!!

 そんなわけで、エースにトスをあげればどんなボールでも大抵決めてくれた。セッターの私にとって、絶大なる信頼を寄せたエースは、プライベートでも仲良くなっていった。

 高校三年の春の大会だったと思う。エースの指が折れた。センターでブロックをしたエースの指が変な方向へ曲がってしまった。タイムをとって見たところ、即病院へ行かないとダメだと判断された。試合途中でエースは離脱し、病院へ連れて行かれた。その後の試合は想像通り、負けた。私は自称百七十二センチだし、ジャンプ力も並みであるので、ブロックでそこまで手が出ないのである。手首を後ろに倒してワンタッチを狙うブロックである。エースの場合、指に力を加えて手は斜め前に倒してシャットアウトを狙うブロックになる。ブロック一つとってみても、なかなか奥が深いのである。私が家で進んで皿洗いをしていれば私のバレー人生も少し変わっていたのかもしれない。

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