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除け者の家
走った末に待っていたのは、炎に包まれた家だった。
今日、リザは火を使っていない。不始末で火事になるとは思えない……誰かがやったのだ、わざと、確実にリザを殺すために。
「……」
どうして? 私は理由を探した。直接何かをされたわけでもない犯罪者の娘を、直接会っても無い癖に悪だと決めつけて、集団で除け者にする。
これが人間なのか? 人間の娯楽はたくさんあるはずだ、芸術、運動、創作……そんなたくさんある時間の使い方の中で、どうして人間はこれを選ぶ? 選んでしまう?
「お人形さん」
炎から目が離せない私に、腕の中のリザは言った。
「おとうさんのお墓掘るの、手伝って貰ってもいいかしら?」
そう言うとリザは私の腕の中から飛び降り、着地。燃え盛る家の少し離れた位置に、穴を掘り始めた。




