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今日から学校と仕事、始まります。②莞

超人の煽り運転

作者: 孤独

”超人”


人を超える身体能力を有している存在。

それは人の中にいる。男女という性別など、関係もなく。ここにいる。



「も~、良樹よしきくんってステキ~」


久々にとても良い男、とても良いお家柄とお財布を持っている人間とデートができる。その”超人”女、村木望月は、そんな男と楽しくデート中。

腕を掴んで、アピールアピール。


「望月ちゃんは何を食べたい?」


食べたい……。ステーキ、お寿司、ケーキ、ラーメン、グラタン、ハンバーガーなどなど。

頭の中が食う事でいっぱいになりそうなので、


「あたしはその……ドライブとかしたいわー」

「ドライブ。いいよー。最近、新車を購入したんだ」

「きゃー、ステキ!良樹くーん!」


ドライブを選択。とりあえず、県外に行って、海にでも山にでも景色の良いところで、過ごそうと思う。



ブオオオオォォォッ



高速道路を軽快に走る車。助手席で彼の運転を見ながら、世間話。とりあえず、行き先は海で。そこのレストランで食事をしようという話に。(結局、食べるんかい)。

そんな時。まるで、モテない男達がリア厨なカップルは死ねと命令を下したかのような、煽り運転を仕掛ける車が現れた。



ビーーービーーー


「わぁっ、煽り運転かな?」

「怖いですわー」


雰囲気、ぶち壊すんじゃねぇーっ……という表情を抑えて、至って冷静な笑顔を見せる村木。



コンコン


そんなとき、助手席の窓からノックが……。高速道路を走行中だぞ、石でも当たったか?村木はそんな感じで窓を見たら、


「おーい!村木ー、デート中?」

「ぶふぅっ!!こ、こ、鯉川!?」


自分と同じ”超人”、特殊警官を勤めている鯉川友紀が、高速道路の中で走るだけでなく、この車と並走してノックをしてきた。まだ良樹は後ろの車が気になっていて、鯉川の存在には気付いておらず。村木は急いで窓にへばりつく。煽り運転に恐怖しているかのような演技にも思わせていた。窓を開け


「とっとと消えろ。鯉川」

「デートかって、聞いてるだけなんだけど……」

「あたしとあんたが同類だと思われたら、嫌われるでしょ。しっしっ!」


そーいう優しい言葉を言いながら、鯉川の頭を掴んで


「わぁぁっ」


高速道路の外側まで投げ飛ばしてしまう。大丈夫だ、あれくらいであいつは死なんと思っている。

そして、窓から乗り出して、後方の車を確認。ここに鯉川が来たという事は、



「じーーーーーっ」



少し先にいる。付いてきたのか知らないが……。


「村木のデート、超邪魔してぇーー」

「最近良い彼を捕まえたっていうからねぇ(笑)」

「でもでも、私達が恋のキューピッドになるのも、いいじゃないですか」

「あまりお邪魔はよろしくないかと……」


柳葉姫子、山本灯、沖ミムラ、輪島彩。

自分と同じ超人を確認。4人共、車に乗っており。山本灯と姫子の手には野球ボールが。座った体勢でこの動く車の中から、


「へいっ」


投じられる。その球は、村木の後ろを走る車のガラスを軽々と突き破り、



ドオオォォォォッ



「な、なんだ!?何かをぶつけてきた!」


エアガンの方がマシなくらいの威力で車を襲った。それが続けざま……


バヂイイィッ


「ほらほら村木ー。怖い演技をして、運転手に抱きつけよー」

「ポイント上がるよー」

「あ!なるほど!私達が悪役になって、恋を実らせる作戦ですね!分かりました!!」

「あのぉー……灯さん達、余計な事はしない方が良いと思いますよ。ミムラも乗らない……」


車を運転している彩は参加しないが、3人揃って、後ろから煽り運転を仕掛ける。お前等と感性を合わせたら、マズイんだよ!馬鹿野郎と思いながらも、村木は運転する良樹に向かってダイブし


「きゃ~~~、怖~い!止めてくださーい!」

「う、うん!」


身体を預けられた事を意識する間もなく、自分も怖くて高速道路ながら左端に寄って減速していく。そして、後ろの車も続く。


「オイコラァッ!!イチャイチャしやがって!!舐めてっと……」


2つの車が停まるやいなや男達は怒鳴り、良樹達に近づいて来たのだが。



ドゴオオオオオォォォォッッ



「あの~~~、恋の邪魔は宜しくないですよ?」



後ろから車を運転する彩が、その車めがけて突っ込んできたのだった。おかげで車が3台ともオシャカ。ついでに男達も降りちゃったもんだから、巻き込まれてしまう。


「彩ー、あんたが一番、恋を分かってないわー」

「せっかく、良い雰囲気だったのに……」


だが、こいつ等。まったく意識をしていない……。

そして、村木と良樹くんはというと。



スタッ



「灯ーーーーー!!あんた達、なに邪魔してくれてんのーーー!!デートの邪魔すんなーー!!」



村木が素早く、良樹を抱きかかえて車から脱出。そこから上へ跳んで、車の突進を回避。危うく死なせてしまうところだったから、演技もしなかった。


「彩ーーー!あんた、運転が危ないわよ!死んだら、どーすんの!」

「村木さんなら彼を助けながら避けるかなーって」

「あんた達基準で考えないでよー!もーーーっ!」



結局、これがきっかけで別れるハメになりましたとさ。

”超人”の人間関係は大変だ。


「煽り運転で逮捕するねー」

「ちょっとー、あの女達はどーなんだ」

「あれは私の友達だし、捕まえてもすぐ脱走するからムダ」


鯉川は煽り運転をした男達を捕まえていた。



これ書いたのは大分前なんですが。

配達の仕事中に煽り運転されて、前の車の運転手が出てきたんですよね。


「おい、コラァッ」


叫ぶもんだからビックリしました。こーいうの苦手なんで。

その時、反対側の歩道方から警察の人が自転車に乗ってきてたんですよ。


「どうされました?」

「み、道を聞いてたんだよ!」

「どこですか?私が教えますよ」


警察の人、ありがとうございました。


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