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双子の魔女 子弟の再会! 判明した弟子たちの秘密!? そして家は倒壊す

「「貴女・・・なんてやっかいなことをしてくれたの」」

 頭をかかえる魔女が2人。

 今まで子供への修行内容はとくに話していなかったが(主にうちの子凄いのノロケ話)、改めて聞けば、互いに子供達の肉体や魔法的な素養をいじっていた。男の子へは嗅覚の強化と魔法への強い耐性を持つ体を作り変え、武術を教えた。女の子には視力の強化を施し、魔法・・・特に他者への干渉する方法を教えた。

 相手へは魔法が効かない。こっちの魔法は邪魔をされ、暴発する。魔法を使う者にとっては、非常にやっかいな存在を魔女は互いに作っていたのだ。頭をかかえるしかない。

「あと、貴女。私の屋敷ちゃんと直しなさいよ」

「うん、ごめん。ちゃんと直しておく・・・あと、私の家燃えてないよね?」

「大丈夫、大丈夫よ。家には火はついてないわ」

「ちゃんと、こっちをむいて断言してよ!」


 何処からか聞こえる嘆き悲しむ声が止み、絹を裂いたような女性の悲鳴が強弱をつけて周囲に響きわたる。環境音が代わり、互いに困惑する顔で見る双子の魔女。

「この音、だれか無理矢理入ってきたときの音ね」

「えっ、ちょっとこれ趣味悪い・・・それよりも何が来ているのよ!」

 一人は空間に感覚をつなげ、空間内に迎撃用の仕組みを作動させる。一人は窓をあけ、周囲を見渡し侵入者を確認する。

「ちょっと待って。相手は子供達よ!」

 片割れの魔女を見れば、どこを見るで無く目を開き、信じられない速度での早口で詠唱を行っている。そこは魔女、詠唱を聞けば何をしようとしているのかわかる・・・周囲の空間ごと侵入者を消滅させる内容だった。空間へ感覚をつなげているため、魔女の声が聞こえないようだ。

「ぬあぁぁっ!もうごめん」

 顔を青くした魔女は、詠唱を続ける片割れの魔女の手を握り、別の手で肘を支えながら、手を逆に向け外側にひねった(名前は知らないが関節技の一種。昔友達に偶然してしまい、友達は泣いた。)

 間接技を決められた魔女は、骨がきしむ痛みと体のバランスが崩れ、詠唱中の魔法を中断してまう。

「「貴女!何してるのよ!!」」

「子供達ごと存在消してどうするの、ねぇ!?」

「ごめんなさい!」


「「師匠!!」」

 子供達への対処にどうしようと悩む双子の魔女。そうこうしている内に子供達が玄関まで来てしまい。ドアをノックする音や呼びかける声がする。このまま黙っているわけにもいけないし、中にいれようと互いにうなづき、玄関へとむかう双子の魔女。

「「ちょっと待っててね。今、あけ・・・!?」」

 家のあちこちがガタガタとゆれ、レンガの壁が少しづつ動き、壁にかけていた小物が落ちていく。

「えっうそ、地震?」

「違う・・・これ、子供達が家の結界に干渉して、崩している」

「「あっこれ、間に合わない・・・ウギャー」」

 家の周囲の壁は崩れ、屋根は落ち、調度品の数々は粉みじんへ壊れた。


「なあ・・・ここまですること、なかったよな」

「そうね。少しやりすぎたと思うけど、作りが悪いのよ、きっと」

 自壊していくレンガの家を2人ー少女と若者は見ていた。

 2人は逃げる偽者を、匂いや視覚を頼りに追いかけていたら、この空間へと続く道を見つけ合流した。互いに師匠と慕う魔女の偽者を追いかけてきたと話をし、互いの師匠を助けようと、一緒に行くことにした。

 怪しいところにあるこぢんまりとした家。家自体が強い魔法で守られているのを確認し、互いが持つ技能・・・魔法に強い耐性を持つ若者は、魔法で守られた壁に拳を叩きつけ魔法の強度を弱め、少女は弱くなったところから家全体に干渉し、魔法の守りを解いた。

 魔法の守りが無くなった家は、なぜか勝手に自壊していった。


 レンガが散乱するだけになった元家。どこかが盛り上がり、2人の人影が立ち上がった。

「「師匠!?」」

 求めていた師匠だろうかと、駆け寄る少女と若者。しかし、その足を止めた。

 確かに師匠こと、双子の魔女だった。目は怪しく輝き、周囲に黒く禍々しいモヤがかかり、何より顔に血管が浮いていた。

「あなた達。ここまでやるか!?」

 怒る双子の魔女による、雷が子供達に落ちた。


双子の魔女の簡単な見分け方

1.服を脱いでもらいます

2.体を見ます

3-1.体が引き締まっている方が、南に行った魔女

  ぽっこりお腹でぷよぷよしているのが北に行った魔女

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