筆頭王国騎士団
試運転中、試運転中。
今日は冒険者ギルドでジュークの土産話を聞くと共に情報収集だ。
多分ジュークの奴自慢してくるだろうな。
よし行くか!
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キィィ
「おい、これだよこれ!ウィンドウルフの呼子!」
「なんだそれ?」
「これを使えば30分ウィンドウルフを呼んで騎乗出来るんだよ!」
俺が聞くまでもなくジュークが大きい声でレアアイテムの戦利品を自慢しまくっていた。
縁の方で少し聞いてみるとするか。
「お前それレアアイテムじゃないか?!何処で手に入れた?!」
「へへ、例の街の外に出たすぐにあるダンジョンさ。」
「何?!あの噂は本当だったのか?!」
「ああ、自分のパーティーはこれを後5つ取っ手全員分用意するつもりだ。
そしたら移動が馬鹿みたいに楽になるぜ。」
「なら、自分んとこもそのダンジョンに入ってみるか。」
「それがいいかもな。でもウィンドウルフに乗ったゴブリンライダーを倒さないといけないぞ。」
「それ位余裕だろ。」
「いや、途中で暗闇になるトラップがあって、油断してたらあっという間にお陀仏だぞ。」
「なに?!?」
「オマケに体力が少なくなると本気になってきたぞ。あれは普通の個体より強化されてると見た。」
「用心に越したことはねえな。たんまり準備していくか。」
「おい筆頭王国騎士団が例のダンジョンの調査に乗り出すらしいぞ。」
「まじか?!筆頭といやあLV40位ある噂だぞ!」
「王国も本気になってるってことか、、。」
うっし!!酒の肴になる位ダンジョンの話で盛り上がってるな。
しかもウィンドウルフの呼子ともなれば低LV冒険者の憧れの的だからな。
おそらく近日中には人でごった返すだろう。
となると同時に複数パーティーを受け入れたいがいい案がないな。
ダンジョンメッセージさんに聞いてみよう。よし善は急げだ。食糧を買いだめして
帰るか。
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「ダンジョンメッセージさ〜ん今帰ったよ〜!」
「おかえりなさいませ魔王さま。」
「ちょっといきなり聞くんだけどさ〜、同時に複数パーティーを受け入れたいんだけど、
いい案がないんだよね、何か言い考えないかな?」
「それならダンジョンをコピー&ペーストしてはどうでしょうか?」
「なにそれ?」
「はい。現在展開しているダンジョンは異次元空間1に展開しています。この異次元空間を拡張して
異次元空間2、異次元空間3を生み出して今生成しているダンジョンを3つに増やすことが
できます。」
「なにそれ?便利すぎ!じゃあその方法で4つまで増やして入ってくるパーティーを適当に
振り分けてくれる?」
「了解しました魔王さま。」
これでひとまず問題は解決したな。
後気になるのは筆頭王国騎士団か、、。
LV40なんて悔しいがゴブリンライダーは瞬殺だろうな、、そうだ!隠しボスなんて
どうだろう?
「えっと、ダンジョンメッセージさん?」
「はい、ここに。」
「今度、筆頭王国騎士団がこのダンジョンに来るんだけど、ゴブリンライダーでも瞬殺
だろうからゴブリンライダーの隠し条件として、戦闘開始から30秒以内に倒したら
隠しボスがドーンって登場みたいなのしたいんだけど?どうかな?」
「可能です。」
「おお!!じゃあ隠しボスはケルベロスにしよう。」
「承りました。設定しておきます。」
「ありがとう!!」
絶っったい!!ビックリするだろうな、筆頭王国騎士団!!