そろそろボスがほしい
試運転中です。
俺はこのダンジョンの主、アンク。
王国騎士団のお手並み拝見だったのだが、いがいとLVが低い
ことに驚いた。ゴブリンって弱くない?多分甘く見積もって
弱い先遣隊でも来たんだろう。
そして、一番驚いたのがケルナとかいう女性隊員が生き返ったことだ。
てか、まじで死んだ時やってもーたっておもったよ?
これで俺犯罪者じゃね?って。でも生き返ってくれてまじで助かった。
そして、女性隊員が死んだ時、経験値がたんまり5000も入りLV12
になった。ダンジョン生成スキルもLV3になり、ダンジョンメッセージ
との会話ができるらしい。早速話してみよう。
「もしもしダンジョンメッセージさん?」
「お初にお目にかかります魔王さま。」
「お、おう(魔王さまとか言われると調子に乗ってしまうな)
よろしく。」
「何か御用でしょうか?」
「いや特にないんだが挨拶しとこうと思って。」
「ありがとうございます。ダンジョン生成には慣れましたでしょうか?」
「ああ、何か面白いよ。」
「光栄です。」
「ところでさ?そろそろボスがほしいんだけど出来るかな?」
「はい。以下の中から選べるようになっております。」
ボス生成:ゴブリンライダー(ウィンドウルフに騎乗)
:トロール亜種
:ケルベロス
「うん、ケルベロスってあのケルベロス?」
「魔王さまのご想像のとおりです。」
「(うん、ケルベロスは見なかったことにしよう)」
「え〜と、トロール亜種はいきなり強くなっちゃうから
ゴブリンライダーかな。」
「ゴブリンライダーを第3階層に配置します。」
「うん(こっちの意を組みっとってくれるんだな。スキルなのに
不思議な奴、、)」
「報酬は何がいいとおもう?」
「ウィンドウルフをテイムなどはいかがでしょう?」
「え?でもパーティーにテイマーがいなかったら?」
「それではウィンドウルフを呼び出せる魔道具などは?」
「それにしよう!!いいかも!」
「じゃあ、経験値5000と5000デルを追加で!時間は30分かな。」
「分かりました」
「あ!後ボスの体力が50%になったらダンジョンの灯りを消す
トラップを入れて、30%になったら本気を出すようにしよう。
出来るか?」
「はい、そのように組み込んでおきます。」
「(魔王ともなればスキルと話せるんだろうか。考えても仕方ないか、、)」
とりあえずお腹も減ったし、このダンジョンが話題になってないか
冒険者ギルドと酒場に行ってみようか!
小金も入ったしな!うへへ!
____________________
俺がパーティーを追放されたのも広まってるだろうな。仕方ない行くか。
キィィーーー
お、あれはジュークか。
「よおジューク」
「おい、アンク、パーティーを追い出されたんだって?」
「ああ、まあでも吹っ切れたよ。違う楽しみでも見つけて
自分を慰めるさ。」
「やけに切り替え早いな。おい。」
「まあな。」
「それより、知ってるか?街の門の前に現れた、ダンジョン。」
「(お!早速か!)なんだそれ?」
「それがな、でっかい門と一緒に立て札にダンジョンって
書いてるらしい。」
「なんだそれ?」
「それがよキールの野郎のパーティーがアホだから入ってみた
らしいんだ。」
「アホだな。」
「ああ、でもな、レアアイテムの星降る剣ってのをその
ダンジョンで手に入ったって見せびらかしてるんだよ。」
「(よし、上手く宣伝してくれたか!)何?レアアイテムだと」
「ああ、あれはマジでレアアイテムだった。しかも経験値とデル
のオマケ付きらしい。」
「胡散臭いな。」
「でもレアアイテムは本物だ。自分のパーティーも明日
入ってみるつもりだ。」
「俺はまあ、パスだが、気をつけれよ?」
「へへ!まあ見てろって!」
よしよし、これならみんなダンジョンに来てくれそうだな。
今日は少し奮発してカルボナーラと赤ワインとローストビーフに
するか。
______________________
「おかえりなさいませ魔王さま。」
「ああ、ただいま!」
「いやあ、冒険者ギルドも酒場もこのダンジョンの話題で
持ち切りだったよ。」
「魔王さまの威光を見せつけるチャンスだと愚考いたします。」
「ああ、威光とまではいかないがこのダンジョンを凄いと
思ってもらうのは素直に嬉しいな。よし、今日は入れなく
して、また明日にするか!」
「承りました。」